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写真挿入の順番を誤った。我等が511レのEF70はこんな姿で武生までたどり着いた。機関士は一体どうして前方を見ていたのか。ワイパーも凍りつき、助手共側窓から必死に首を突き出していたのかもしれない。機関車の前をご覧頂きたい。これだけの雪を力任せにここまで押してきたのである。除雪作業員も機関車を掘り出そうとするが、掘った雪のやり場がない。ただ右から左へ動かす程度で、根本的な除雪には程遠い。
我々は実は旦那小生の2人ではなく、当時島ヶ原村(関西線)役場勤務だが、つい先ごろまで重澤旦那と同じ職場にいたお兄さんが1人加わった3人であった。武生での立ち往生も数時間になるが炊き出しの気配もなく(尤も一般乗客は僅かだった)我々はラジュース(=商品名で登山用加圧燃焼式石油ストーブ)を大ぴらに車内で炊き、暇にまかせラーメンを作ったり、コーヒーを入れ「結構なお手前で」などとやっていた。暗くなりはじめた頃「この列車は大阪に引き返します。出発地に戻られるお客様はそこで乗車券を払い戻します」と触れてきた。そのままおとなしく京都に戻っていれば、運賃はタダの冒険話もこれまでなのだが、これからがまさに「豪雪中横断記」の真髄になる。次回以降にご期待あれ。(なんだか紙芝居か連続講釈じみてきたか)
【武生に着いた511レ.jpg : 115.9KB】
【武生駅での必死の除雪.jpg : 135.1KB】
【機関車を掘り出せ.jpg : 109.0KB】
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