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Zittaur Schmalspurbahnその4
この鉄道のウリは先回ご覧頂いたベルツドルフでの2個列車同時発車だが、実はもうひとつ隠れた?名物がある。起点のツイッタウ駅本屋の前には広い植込みがあり、狭軌線駅は向かって右側(標準軌本線より)手前にある。機関区や車両基地は同様左手にあり、基地で仕立てた列車は駅本屋前の緑地を横切って右側狭軌プラットホームに据え付けられる。到着列車は機関車だけ切り離して基地へ行くか、客車を引いたまま行くか。どちらにせよ列車仕立て、到着毎に本屋前の緑地を列車か機関車単機かが行き交うのである。列車の前には誘導員が徒歩で先行するから、大昔の京電(京都電燈)の旗を持った電車前触れ少年みたいなものだ。我々は偶然見つけた風景だが、ビデオやカメラを持った人が何人か列車を待っていた。全部が鉄道ファンではなさそうで、現地では結構有名な風景なのであろう。
なおこの国境近くの小さな町にもかつて路面電車があった。城壁を取り壊した跡の「リンク」(ループ状の周回道路)は狭いため反時計回りの一方通行であったのを身をもって知ったのは、宿探しでともかく車を走らしていて、同じところに突然出て、一瞬狐につままれたような思いをして、であった。
この町はトラビーことトラバントの工場で栄えていたが、ベルリンの壁崩壊で生産がストップ、鉄道沿線に人気のないやたら大きな工場建物があったのがそうだったのかもしれない。ともかく1993年現在、保養に来ている家族連れ外まったく活気がなく、夜は真っ暗。
ヨーロッパの町に必ずある中心広場(ドイツの場合はマルクトプラット。教会と役場が必ずあって、その地下はほぼリーズナブルなレストラン)に面し、ご当地ザクセンナロー専門の模型店があった。相棒は買おうかどうしようかと長時間迷って、結局買わず、後々まで悔やんでいた。
【駅前を通る回送列車.jpg : 81.5KB】
【ツイッタウ駅前の機関車回送.jpg : 101.6KB】
【奇岩の下を行く列車.jpg : 140.3KB】
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