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写真集:半世紀の鉄道写真、1万枚以上から460枚厳選−−和田さんが出版 /和歌山
県内の鉄道写真を撮り続けてきた和歌山市土入、和田康之さん(72)がこのほど、写真集「和歌山の汽車・電車―撮り続けて半世紀」=写真=をトンボ出版(大阪市天王寺区空堀町)から出版した。
中学校の英語教師だった和田さんは50年以上前から鉄道の写真を趣味で撮影してきた。運転免許を持っていなかったため、日曜日になると自転車で各地を訪れた。今でも愛用のバイクで撮影に出かけている。
「記録を残したかった」と保存する写真は1万枚以上。今回、県内11路線で撮りためた460枚を厳選。文献などを参考に、各線区の歴史や車両の説明を書き、1冊にまとめた。
出版の誘いがあったのは5年前。「鉄道雑誌に投稿していた写真を気に入ってもらえたのかな」と話す。未整理の写真が多かったが、1年かけて整理し、掲載するカットを選んだ。今では廃線となった有田鉄道や南海電鉄和歌山軌道線、野上電鉄など、往時をしのぶ貴重な写真も数多く収録した。
反応はおおむね好評で、県内外の鉄道ファンから「懐かしい」「和歌山県の近代史を物語る貴重な資料」との声が寄せられている。和田さんは「『好き』の一言でここまで続いた。これからも思うままに撮り続けたい」と話している。
写真集は和歌山市内の各書店で販売。3465円。問い合わせはトンボ出版(06・6768・2461)。【栗原伸夫】
1月21日朝刊
(毎日新聞) - 1月21日17時10分更新
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