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関東在住のエエ歳こいた老鉄が集り、恒例の忘年会がややさびれた老神温泉(群馬県)であり、関西からも若干名が参加した。翌日のアトラクションは沼田の林野庁林業機械化センターに保存されているボールドウイン機とホイットコム機の見学。
共に静態保存だが、前者は綺麗に修復され、エアコンプレッサーをつなぐと汽笛も鳴らせる。後者は機関が加藤製作所製に換装され、ラジェータ周りも原型ではないが、今となっては貴重であろう。
その後川場村谷地の「ホテルSL」で動くD51561を見た。これについては10月31日[1061]で米っ子氏が若桜鉄道のC12167がらみで紹介しているが、石炭を焚いての蒸気でではなく、エアコンプレッサーでの圧縮空気でシリンダを動かすのである。
何分蒸気機関車を本当に動かすのは大変で、その主な原因はボイラー検査に大金がかかることである。そのため考え出されたのが圧縮空気で、本格的な長距離は無理だが、構内程度ならOK。
ここでは100mもない程の直線だが、薪というより木切れを燃やし、まあ雰囲気もそこそこ。汽笛もエアだが、近所の住民から苦情が出、1日2回しか吹鳴できない由。
この機関車は1977年3月滝川区で廃車後、この村が無償貸与で寝台客車を並べ「ホテルSL」を開設。その後客車は荒れ果て解体されたが、機関車は30年放置後ボランティアにより修復され、JRから無償譲渡。
エアで動き出したのは本年2月22日で、ゆっくりゆっくり前後に往復するだけだが、お客は結構喜んでいる。機関士は組合活動が祟ってJRから雇用を拒否されたという御仁だが、まあのんびりやってござる。
場所が場所だけに簡単には行けないし、車も必須だが、機会があればどうぞ。
【沼田ボールドウイン.jpg : 197.1KB】
【沼田ホイットコム.jpg : 199.8KB】
【川場村D51.jpg : 350.8KB】
【川場村D51チラシ.jpg : 220.9KB】
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