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MOB=モントルー・オベールラン・ベルノア鉄道+ZB=チェントラル鉄道その2
先回[1151]でとんだ失敗をした。+1人氏からやんわりと、某氏からは「やっぱりおまはんはボケてまっせ」とのかなり手厳しい(本人は相手が老人だから控え目と抜かしおる)ご指摘を。スイス国鉄ブリューニック線なんて、一体何時のことを書いとるんじゃい、という訳で、まさにグウの音も出ない大失態。ボケが、それもかなり進行している。
2005年1月1日=訪問時の実に2年半前から、ブリューニック線はSBBから分離し、ルッツェルン・シュタンス・エンゲルベルク鉄道(LSE=私鉄)と合併し、チェントラルバーン(ZB=中央鉄道)として新発足していたのである。これはチョンボというより、無知・蒙昧・不勉強・もの知らずで言訳も出来たものだはない。
成程インターラーケン・オストで見たSBBブリューニック線とばかり思い込んでいた車輌は、電機妻面こそ Brunig とあるが、客車はかつての赤色ではなく、窓下には歴然と Zentralbahn とレタリングされている。
慎み改めて記し直すと、ゴールデンパスルートと称されるモントルー〜ルッツェルン間は、両端区間がメーターゲージ、中央が標準軌間で、MOBは直流850V、中間のBLSと東のZBが16 2/3ヘルツ交流15000V。
かなり以前からモントルー〜ルッツェルン間に直通列車をとの計画があったようだ。中間区間を3線あるいは4線式にし、複電圧方式電機牽引にすればOKと思うが、未だに実現に向かう気配すらないのは、ZBのみにリンゲンバッハ式ラック区間があるからか。
さすればモントルー〜インターラケン・オスト間のみ複電圧方式の電機、インターラーケン・オスト〜ルツェルン間は専用電機とすればよさそうなものだ。もっとも現在のMOBゴールデン・パス・パノラミック列車=中間に電機を、その両端に3輌づつの客車を配する編成では、インターラーケン・オストまでしか行けないが。
そのインターラーケン・オストで、我々は3人分の荷物をプラットホーム上、駅員がいる建物の地物にワイヤーロックで結びつけて放置していた。荷物を回収中女性鉄道員から、(我々の身なりはともかく、人品卑しからざるを確認した上で)かようなことはするな。テロの爆発物と誤認されるぞと厳重な注意を受けた。
成程なるほど。スイスだったから注意で済んだが、もし米国だったら大変な疑いを受け拘束されたのであろう。本気で爆発物を仕掛けるならこんな衆目の場所でなく、たとえば公共のコインロッカーでもいいわけで、その場合は防ぎようもあるまいが。
と、まあ理窟はさておき、米国でなくともかような行為はなさらない方が無事であり、君子は危うきに近寄らないことである。それにしても厄介な時代になった。
話を元に戻して、モントルーからは金色のゴールデンパス・パノラミック列車以外にも客車列車が出ている。ゴールデン・マウンテン・プルマン・イクスプレス、又はチョコレート・トレインで、古いリッツのプルマンカー、あるいは古そうに改修した客車で、車内はニス塗りの木材。
チョコレート列車はモンボヴォンから旧GFM=Gruyere-Friburg-Morat、現在ではTPF=Transports publics Fribourgeoisという公共セクターになっている線に乗り入れる。6〜10月の運行で、モントルーを9時35分に発し、Gruyeres で古城とチーズファクトリーを見学・昼食。
それからBroc のチョコレート工場(ネッスル)を見学してモントルーに戻るのが17時52分。車内でコーヒーとクロワッサンのサービスがあり、スイスパスやユーレールパス所持者だと座席指定予約料のみの負担で無料で乗車できる由。
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