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TPC=Transports publics du Chablais その5−ASD-2
先回記したように、ASDはALと違いエイグル旧市街を避け、谷筋の違う山に向かう。その途中の路面併用線路区間はやっぱり狭く、それでも駐車スペースが区画してあって、車が止まっていれば軌道面に入らなければ抜けられない個所も少なくないのは、旧市街と大差がない。
パンフにはエイグル駅付近に300台分の駐車スペースがあって、1日6スイスフランとある。よく調べなかったが、どこかで駐車券を発券、あるいはホテル等で販売しているのだろう。観光国家ならでは。
ラックではなく粘着で60‰の勾配とかなりの旧カーブを重ね、ぶどう畑(水はけのためほぼ急斜面である)を過ぎ、山に入る。最終地点ラ・ディアブレレとは悪魔(複数)の意味だそうで、標高は1,150m。
別段観光地でも何でもない村のようだが、ここからさらにリフトがある。村に立ち寄った格好の道路は州境を越えて以前MOBで紹介した高級観光地 Gstaad に抜ける。
エイグルから終点まで22.4km。あたかも栃尾電鉄上見附のように、途中でル・セペにスイッチバックで入り込み、また戻るから48分を要している。6時〜21時までほぼ60分毎、ただしエイグル発は19、20時台が、レ・ディアブレレ発は19時台がない。
ついでながらALは1時間毎は同じだが、5時〜23時台に走行。但し早朝、深夜はエイグル旧市街を外れた Aigle-Depot AL から終点 Leysin-Grand-Hotel の一つ手前の Leysin-feydey 間の運行で、これは観光客でなく地元民のためであることを示している。
これもパンフによれば、ASD運賃は全線大人10.4スイスフランとあり、こっちはスイスパスだから一向に気にしなくてすむが、結構高いのは観光客対象の設定である。地元民にはそれはそれは手厚い各種の割引制度があって、安く乗っているはずである。
「山から下りた電車」はエイグル町外れの車両基地=停留場である。右端に先回ご覧頂いた全身に青基調の絵を描いた古い電車が見える。
【エイグル町外れ.jpg : 322.4KB】
【駐車指定.jpg : 341.6KB】
【ぶどう畑を上る.jpg : 326.7KB】
【ディアブレレで.jpg : 345.0KB】
【山から下りた電車.jpg : 194.3KB】
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