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TPC=Transports Publics du Chablais その8―BVB=Bex-Villars-Bretaye II
Villars-sur-Ollon の配線は完全なデルタ線を形成しており、先回ご覧頂いた右手に下部線、左に金網扉がある上部線の両方の線路がつながっており、三角形の二辺になっている。画面の奥にも上下線を結ぶ三辺目があり、上部線のホームや上屋はこの三角の敷地内で当然三角である。
青い凸型電機はボンネット部分の中央が通路のように見えるが、キャブへの出入りははサイドからで、妻面に扉はない。なぜこんな構造なのかは誰か教えてくだされ。機器点検のためか。上部線は先述のように全線ラック(二列歯アブト)で、当然平坦な駅構内でもラック走行である。
我々2人は1枚に2人の名を記したスイスパス(若干割引がある)だから同一行動が必然だが、+1人氏は単独行動ができるパスで、下部線車両基地のある Bevieux で下車して配線を記録。2人はベーの町へ先行し旧市街の狭い町並みを抜ける電車を撮影に。
やたら狭い区間を電車が単線で抜けるシーンはリスボン(ポルトガル)が有名だし、かなり以前モノクロでご覧頂いたリンツ(オーストリー)旧市街もかなりの長さがあった。このベーでの狭隘区間は長くないが、軌間から判断して車道部分は3メートル+αぐらいか。電車優先を明示する三角標識をとくとご覧あれ。かつての京都N電西洞院通は複線だったし、到底比肩されるものではない。
このボトルネック区間を抜けるとさして広くない広場に入り、そのド真中に電車の停留場 Bex-Place-du-Marche がある。スイスでは珍しいかと思う安全地帯が設けられており、簡単な(バス停並みの)上屋もある。ドイツ語圏の町ならマルクト・プラッツで必ず教会と町役場があってかなりの広さがあるのが普通だが、ここはフランス語圏である。
国鉄ベー駅前側線には誠にカラフルな貨車の一群が。現在では使うことも少ないのだろうが、貨車をかように彩色する発想は我国にはない。
【BVB電機.jpg : 324.3KB】
【下部線の車庫.jpg : 341.2KB】
【べー旧市街.jpg : 325.2KB】
【BVB有蓋貨車.jpg : 327.3KB】
【カラフル貨車.jpg : 335.2KB】
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