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IL TRENINO VERDE サルディーニャ島鉄道「緑の列車」その5 イシリ〜ヌオロ
翌朝町を散歩したが面白くも何ともない、単なる街道町であった。イシリ駅で確かめた(といっても言葉が不自由だから、中々用を果せないが)季節列車は日曜だけしか走らないことが分かりがっかり。
イシリに到着する最初の列車を撮るべく待ち構えたが、待てど暮らせど来ない。ギリシャ(ペロポネソス半島)での悪夢?が蘇る。と、すぐ傍の街道をFDSのマークをつけたバスが。ついさっき駅員が確約?した列車とは、バス代行だった。
致し方なく貨車などを撮り、地図上直線距離で32km程北、レールはグニャグニャグルリと曲がりに曲がって延々83kmのソルゴノを目指す。途中は当然山岳地ばかりだが景色は悪くなく、この鉄道がご執心のマンダス〜アルバタックス間よりこっちを観光路線で売り出した方がいいのでは、と思ったぐらい。
ソルゴノは海抜約700m(マンダスが457、イシリが523m)で、駅は斜面の町の一番上にあった。例えば石切神社は近鉄駅より下にあり、社寺と駅の関係では我国では珍しい立地だが、戦乱に明け暮れた国では防御上町が山の上にあるケースが少なくない。
異民族に攻め込まれたのが元寇だけという水稲民族には理解を超える。というより、異民族支配が目まぐるしく入れ変わった地域から見れば、日本の方が俄かに信じがたい程の希少例なのであろう。
やっとたどりついたソルゴノ駅は当然ながら(列車がないのだから)人気はなく、ブレダ製標準1Cタンク機が1両赤錆で放置されていた。ここから更に約80km北東のヌオロを目指す。ここで4日後に泊まるホテルを探し回って結局駅近くのモーテルを予約。
この日はヌオロ〜マコメール間の現役路線ロケハンを兼ね、ほぼ並行する国道129号線(これがすばらしい無料の自動車専用ハイウェイ)を55km西へ。このマコメールも海抜534mという山の上の町で、線路はU字型に上って行く。マンダスからの国鉄線(標準軌間)の駅があり、やはり大きく迂回して登ってくるが、その手前の駅が394mだから推して知るべし。
【トフ.jpg : 338.4KB】
【不思議な妻面.jpg : 319.9KB】
【ソルゴノで.jpg : 346.4KB】
【ヌオロ駅.jpg : 321.3KB】
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