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井原 実氏が「神戸駅のいちばん山側の古くさいホームから」特急第一ふじに乗られた、とありましたが、これは元来県庁所在地代表駅に全部あった貴賓用=天皇や皇族、外国貴人等の特別列車発着専用ホームです。当然本屋には貴賓室がありました。
このため乗降数も売上も三ノ宮に敵わないのに、駅の格では神戸が上、席次でも神戸駅長が三ノ宮駅長より上席であることを、観光課勤務で知りました。ある懇親会で神戸駅主席助役が、神戸電鉄の神戸駅乗り入れが実現しなかったことを、口を極めて悔しがっていたのを思い出します。
神戸高速鉄道は、当初神戸電鉄のみ湊川から地上・高架で国鉄神戸駅に乗り入れる計画で、このホームの更に山側に設置されたはずですが、途中で地下、新開地での4社接続に変更されました。
現在新開地本通=旧湊川跡に接した鰻の寝床状の実に情ないモール・湊川パークタウンは、実は神戸電鉄が国鉄神戸駅へ向かう為に建造済だった高架構造物の転用です。
神戸始発唯一の夜行急行「銀河」も上りはこのホームに据え付けられました。東京出張の際、運よく寝台券が取れれば三宮で20時半ぐらいまでジャンジャン市場で安酒を喰らい、六甲道では寝入っていたのを何回重ねたか。
現在では朝のラッシュ時のみ、列車線を走ってきた上り快速が、神戸で新快速に抜かれる際、この1番ホームに停車(それも結構長く)します。このケースで新快速、あるいは各停への乗換えは大事で、快速と各停とは、一つ手前の兵庫でするようにと、車内アナウンスしています。
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