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藤本哲男様、5回にわたる仙台市電の紹介をご苦労様でした。いつもながらの豊富なデータに基づく解説と、写真を、懐かしく拝読いたしました。
しかし、いかな藤本さまにも如何ともし難たかったのが、訪問時既に廃車もしくは廃車が始まっていた1型と30型の事ではないでしょうか。
そこは、先達の、いや後期高齢者の出番とばかり、後追いながら紹介するものであります。写真もあまり良いものではありませんが。
1型 製造年代順に、3つのタイプに分けられる。
No.1-10 1926(大正15)年川崎造船製造、木造四輪単車、台車は川崎造船
Brill21E。同年11月25日創業時の10両である。
No.11-23 1927(昭和2)年製造、仕業、製造所は同上。上記より窓の丸味が無
くなったとの事だが、写真ではよくは判らない。
No.24-30 1928(昭和3)年製造、仕業、製造所は同上。窓が一段式で、上記車
両の二段式とは異なる。この内から、24、25、28,30の4両を
1955(昭和30)年、連節車300型に改造。残った29を25に、27を24に
改番。以降このグループの車は24-26の3両となる。
1965(昭和40)年、この1型は全車廃車される。
30型
No.31-36 1934(昭和9)年日本車両製造、半鋼四輪単車、台車は日本車両
Brill21E。
No.37-42 1935(昭和10)年製造、仕業、製造所は同上。
1965(昭和40)年より、順次廃車が始まる。
以上の参考文献は、
沖中忠順氏、急電101号38頁、1960年6月、京都鉄道趣味同好会。
筆者、青信号12号、1962年、などです。
写真は、上記の形式と製造年の順に上から並べる
1. No.6 北四番丁交差点と思われる、1961年8月31日撮影
2. No.10 花京院通交差点と思われる、同日撮影
3. No.14 仙台駅前、1961年8月26日撮影
4. No.25 仙台駅前、同日撮影、製造時はNo.29であった車両
5. No.33 北四番丁付近、1961年8月31日撮影
【03317h4.jpg : 236.9KB】
【03312h4.jpg : 258.2KB】
【02927h4.jpg : 199.7KB】
【02915h4.jpg : 268.4KB】
【03316h4.jpg : 215.1KB】
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