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山陽電軌路面電車:OBら、35年ぶりに電車と再会 当時の思い出に浸る /高知
土佐電鉄に引き取られ、現在、昔の塗装で運行している山陽電気軌道(現サンデン交通、山口県下関市)の路面電車に乗ろうと、同社関係者が19日、高知市を訪れ、懐かしの電車と約35年ぶりの再会を果たした。
同社の路線は71年に廃線、土電は譲り受けた700型と800型を運行している。昨年10月に高知市で開かれた「全国路面電車サミット」で「当時の塗装に復元を」という声が上がり、「土佐電鉄の電車とまちを愛する会」が中心となり、高知、山口両県でカンパを募り、今年4月に実現。このことを知った同社OB会が久々の対面を果たそうと、高知を訪れた。
この日は当時の運転士や車掌などを務めていた33人が高知市の土佐電鉄桟橋車庫で、電車と再会。塗装復元の感謝を込めて作製した横断幕や感謝のメッセージを披露した後、電車に乗り込み、2時間、路線を走行。当時の思い出に浸った。
車掌を務めていたという原田豪さん(66)は「20代のころを思い出し、感慨深かった。今も走ってくれていると思うとうれしいし、自分も元気付けられる」と感無量の様子。愛する会の浜田光男代表幹事も「思いが伝わればありがたい。両県の交流のきっかけを作ることが出来てよかった」と話していた。【内田幸一】
10月20日朝刊
(毎日新聞) - 10月20日17時35分更新
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