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須磨の大人様、
貴兄がもう一度行ってみたい良い町には、貴兄訪問10年後に電車屋3人で一泊しました。市電がないのに、と訝るでしょうが実はブロッケン山経由でノルトハウゼンに行く筈でした。ところがハルバーシュタット発車直後、市電の車庫に古典車があるのを発見、心は大揺れとなりました。
世界遺産の一つとも数えられているラーテハウス(市役所)を中心とした町並み景観はすばらしいもので、市役所半地下の食堂での定食とビールも居酒屋中心の夕食とは比べものとはならないものでした。
その夕食の折、ハルバーシュタットへ戻る事が認められスケジュールを変更、四辺形の三辺を辿るコースとし、ブロッケン山に登ることなくノルトハウゼン(乗ると這う膳)入りとなりました。到着した人口5万人に満たない町では膳を捨て、ハルツ狭軌鉄道の南端部で運行しているDCが駅前に出現すると鹿島氏に教えられ、これをワンショット収める事にしました。やってきたのは少々無骨な三段ステップ、ワンマンのボギー車でした(1)。駅前に5分ばかり停車して西へ戻っていきました。
駅正面のトランジットモールは軌道更新工事中。本来1街区を単線ループでやって来る市電は2000年導入の3車体形両運コンビーノ(2)で折り返し運転でありました。
2004年ノルトハウゼン市電はディーゼルエンジン、発電機搭載のコンビーノを導入。市中心を経由しハルツ狭軌鉄道近郊平坦線への乗り入れ開始。日本ではこのような運行が実現しないが、高岡で城端線が万葉線に乗り入れとなったら「どか弁」から呼び出され、万歳三唱を強要されるのではないかと怯えています。
ブロッケンに登る便はノルトハウゼンからも可能。途中乗り換えとなるが接続列車には乗ると這う膳(ビールの居酒屋)車(3)が連結されているとか。ノルトハウゼン(北の宿)はエルフルトから北へ80km、REで73分。カラオケで都はるみ節に酔いしれている老人には思い出深い町の一つでもあります。
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