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ミニ列車「大仏鉄道」走る 木津 GWに愛好者団体がイベント
ミニ列車が大仏鉄道跡を走るイベント会場(木津町梅美台)
幻の鉄道が1世紀ぶりに復活−。明治時代の一時期、京都府加茂町から奈良市内までを結んだ「大仏鉄道」跡で、ミニ列車を走らせるイベント「大仏鉄道物語」が5月4日から7日まで、木津町内で開かれる。
約100年前に姿を消した鉄道の在りし日の姿や情景を味わってもらおうと、鉄道愛好者団体「まほろば鉄道」が企画した。当日は乗車も楽しめる。
「大仏鉄道」は1898(明治31)年4月、当時の私鉄・関西鉄道が名古屋方面から奈良への観光客誘致を図るため、加茂駅から木津町東部を経て、東大寺近くの大仏駅(奈良市)までの間で開業。翌年には奈良駅まで延長したが、全長は約10キロの短い路線だった。
しかし大仏鉄道のルートは傾斜の急な丘陵地を通るため、当時の蒸気機関車では走行が困難だったとされる。関西鉄道はその後、1907(明治40)年8月に加茂−奈良間で現在のJR関西線にあたる起伏の少ないルートを開通させたため、大仏鉄道は9年余りで廃線を余儀なくされた。
イベント会場は木津町梅美台の商業施設「ソレイユ木津南」西側。実物の5分の1サイズのミニ列車が、かつての大仏鉄道跡を往復約250メートル走る。5月4−6日は午前10時−正午と午後1時−5時、7日は午前10時−正午の間、20分ごとに運行する予定。「運賃」は一往復で中学生以上の大人500円、子ども200円。問い合わせは30日までにまほろば鉄道へファクス06(6313)3773。
(京都新聞) - 4月7日10時29分更新
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