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Weisseritztalbahn (その1)
ドレスデン近郊―その南西に隣接する町フライタールの南西端、フライタール-ハインスベルク(海抜184m)から発し、終点の保養地クアオルト-キップスドルフ(534m)まで。この間26.1kmで350mm上る軌間750mmの軽便鉄道で、最急勾配33‰、最短曲線半径50m、時間は約80分を要するから表定速度約20km。全通は1883年である。
始発のDBは高架だが、この軽便線は地表から出る。何やら軍事施設みたいな陰気なコンクリート構造の通路を通ってプラットホームへ。尋ねたのが1993年―13年前だから、あたり一面如何にも旧東ドイツの陰鬱な雰囲気が満ち、活気が全く感じられず、正直いささか気が滅入った。客車の手入れも良くない。
列車はすぐラーベナウアーグルンドと呼ばれるくねくねと曲がった渓谷に入り、雰囲気は良い。3つ目の駅ラーベナウで早速離合。
乗客は一般客=地元民が多いのが意外であった。車内では数人が缶ビールで酒盛りしており、英語は通じなかったが東洋人2人が汽車の撮影と知り、今度はこっちがいい、今度はそっちだと、アドバイスあるいはおせっかいに忙しい。少々うるさかったが気のいい若者達ではあった。田舎のバス停など至るところにネオナチ撲滅キャンペーンポスターが貼られていたが。
【Freital-Hainsbergで.jpg : 136.3KB】
【Rabenauでの離合.jpg : 144.5KB】
【森の中を行く.jpg : 315.0KB】
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