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Weisseritztalbahn (その3)
終点クアオルト・キップスドルフは古くからの保養地らしい。写真で見る限り、駅風景が戦前―80年ほど前と殆ど変わっていないのはさすがドイツである。
先にも記したが全線川に沿っており、諸兄まだ記憶に新しい2002年8月12、13日エルベ河流域大氾濫で、ドレスデン一帯が水没した。この川はその支流だが、線路が水流に近接し、あたかも奥入瀬渓谷にナロー列車が走る雰囲気が仇になり、路盤やレール流出など大被害を生じ、以後運休が続いている。
その後4年近く、ボランティアも汗を流していると聞くが全線復旧には程遠く、風光明媚なマルター湖に沿うシェイフェルスドルフ―ディポルディスヴァルデ間7.2kmのみ、僅かに日を決めて(本年6月なら3〜5日のみ)1日4往復運行(片道20分)されているのがホームページで分かる。この区間は線路が水面より高いため助かったのであろう。
現在蒸機列車お目当て客は、国道B170/E55でドレスデンと直結するディポルスヴァルデまで、車か貸切バスでやって来るらしい。接続がなくなった起点のフライタール・ハインスベルグ駅は本線列車が通過扱いとか。
本気で復旧するなら2年もあればと思うが、さりとて廃止に突き進むわけでもないらしく、列車の来ない終点駅も綺麗というからよく分からない。
このエルベ河大氾濫の被害は250億ドル=3兆円といわれ、かの乙訓の老人も同年ドイツ路面電車の鬼=鹿島雅美氏と一緒に路面電車三昧するはずが、1年だか2年だか訪問を遅らせたはずである。
【キップスドルフ近く.jpg : 352.3KB】
【終点キップスドルフ.jpg : 200.9KB】
【マルター湖に沿って.jpg : 317.6KB】
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