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京成電鉄は28日、人気列車「特急開運号」を34年ぶりに復活運転する。現在、一般車両として使われている3200形電車が来春引退するのに伴い、ファンらに“最後の晴れ姿”を見てもらおうと企画された。
使用される車両は、同社に唯一現存する「開運号」として使われた3200形4両編成。昭和42年に1600形開運号の後継車両として新造され、48年に「スカイライナーAE形」が登場するまで活躍した。その後、トイレを撤去しシート配置を変更するなどして一般車両となったが、「片開き式1枚扉」の姿は今も健在だ。
当日は、クリームとオレンジのツートンカラーにグレーの帯を巻いた当時のままの塗装に戻され、保管されていたヘッドマークを先頭車両に付けて京成上野〜京成成田駅間を1往復する。
運転は午前10時19分京成上野発、同11時37分京成成田駅着。復路は同駅午後1時23分発、京成上野着は3時22分の予定。専用乗車券の申し込みは終了している。
開運号は、昭和27年に登場。同駅間を1日3往復し、翌年に新造された2代目の1600形電車は、斬新(ざんしん)なデザインなどで成田山新勝寺への参拝客らの人気を集めた。
同社は「当時を知る市民には懐かしさを感じてもらい、開運号を知らない人にも見てほしい」としている。
(産経新聞より転載)
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