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京阪を心から愛する乙訓の老人が、残り少ない人生の思い出にと書き上げた『京阪特急』が、まもなく全国の書店で発売されることになった。
老人と京阪の結びつきは古い。3歳のとき、親にせがんで京阪電車に乗りに行ったと述懐するほどの太古の歴史がある。京阪百年の歴史の中で、実に3分の2世紀に渡って京阪を見守り続けてきたのだ。その後、老人らの世代の現役時代には、鉄道ピクトリアルに京阪特集を発表し、当会の名を広く知らしめたのは、歴史の1ページとして今も語り継がれている。それだけに本書では、京阪を知り尽くした老人らしい筆致が縦横無尽に発揮され、京阪特急50年の歴史と現状が生き生きと描かれている。
そして、本書では老人だけでなく、京阪にゆかりのあるクローバー会の面々が多数登場、車輌紹介記事や写真提供を行っている。いわば、老人とクローバー会の合作とも言える本である。
京阪特急の歴史と現状がこれ一冊ですべてわかる、JTBパブリツシング『京阪特急』、2月28日一斉発売される。
また、このたび老人の処女作『京都市電が走った街今昔』がなんと4刷りの増刷となった。また仁蓮上人こと田淵さんの『近鉄特急(上)』も3刷りの増刷である。鉄道書のような趣味書は、ある程度の部数が読めるため、初刷りだけで売り切ってしまうケースが多い中、2人の本は異例のロングセラーを続けている。
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