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ギリシャ・ペロポネソス半島 その1
2001年4月26日夕方、我々おじん2人はタイ航空の安チケットで関空チェックインを済ませた。出国にはまだ早いので、お目当てディアコフト―カラブリタ間の列車を、本売り場でトーマスクックの時刻表を確かめた。すると!!
何と何と、6〜8月のみ運行!とあるではないか。しょっぱなからガン!とやられた感じだが、今更延期も出来ず、チケット払い戻しも出来ない。行くしかない!
真夜中のバンコック・ドンムァン空港は喧騒の坩堝で、アジア各地・ヨーロッパやアメリカからの便(合計14便の安フライト)が1時間半ほどの間に接続しあうハブ空港だからだが、どうも無計画に拡張され続けたレイアウトのせいでもありそうだ。
あらゆる待合室は座席の10倍ほどの人であふれ、次々に飛行機が到着し、また人が吐き出される。ゲート変更が重なり、人々は右往左往。これもエネルギーの内か。われわれもバスで移動=それもタクシーならワンメーターですまないぐらい走った。
それにつけても、日本では滅多やたらと漁港、農道、林道、ダム、コンテナ埠頭を作り続けた。その結果殆ど船が寄らない零細コンテナ埠頭が各地に出現=韓国小船社にダンピング。日本で積み替えるべき荷物をそっくり、プサン港に「のし」をつけプレゼントし続けているのである。
その一方で国際空港はやたら高い着陸料、空港使用料、空港橋料等が国際競争力を著しく削ぎ続けたまま。関空がハブ空港だなんて笑わせる。
お粗末な食事とドリンクにひたすら耐え翌朝アテネ着。地下鉄はまだ新エレフテリオス・ヴェニゼロス空港に達せず、工事中の混乱の中なんとかバスに乗る。日本人は我々以外一組の夫婦だけだった。
約90分バスにゆられ地下鉄接続駅に。アテネ市内ではインターコンチネンタルホテル=レンタカー事務所がある=を探して歩く。古いがさすがに格式のある立派な建物で、ついでに気持ちよく用も足させていただいた。
車を借り出し、先ずはアテネ駅でお目当てローカル線が動いているのかどうかを確かめねばならない。駅はやや中心を外れ、標準軌間の駅とペロポネソス半島へ行くメーターゲージの駅が並んでいる。そのくせお互い連絡口も通路もない。全く別の駅なのである。首都の中央駅前に無料で車が止められるのも初めての経験である。
我々にはメーターゲージしか用はない。案内所でかっこいいおじさんに聞くと、こともなげに「動いているよ」と無料の時刻表をくれた。B6版表紙とも36ページの小冊子に、ギリシャ全土の鉄道が載っている(はず)。
半信半疑だがともかくはディアコフト目掛けて出発!
挿入写真の1枚目は標準軌間のアテネ駅。プラットホームが低く、人々は平気で線路を横断している。2枚目以降はメーターゲージのアテネ駅。駅舎の柱はキャストアイアン(鋳鉄)、木部はチークか樫か。少々荒れているが元来が実に立派なものではある。
【アテネ駅.jpg : 253.9KB】
【アテネ駅2.jpg : 156.0KB】
【アテネ駅3.jpg : 181.4KB】
【アテネ駅5.jpg : 254.9KB】
【アテネ駅本屋.jpg : 132.1KB】
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