|
今出川浄福寺氏の「市電停留所番付」、たいへん興味深く拝見。河原町丸太町が小結とは、この地で生を受けた者として、誇らしく感じました。確かに、なぜ第4位に入っているのか、よく分かりません。思うに、この番付は、単に乗降客数だけのランキングではなく、付近の名所も加味した停留所の格を表したものではと推察します。同停留所の近くには、京都御所があり、戦前においては、一大観光地として大いに客を集めたことと思います。御所の正門ともいうべき堺町御門も至近にあり(堺町御門の停留所もできたが、まだ未開業で番付には載っていない)、近くの烏丸丸太町、烏丸今出川も、上位にランキングされていることからも理解できます。
そう言えば、特派員の出身の小学校は、戦前“京都の学習院”と呼ばれ、多くの皇室・華族の子弟が通学していました(今は御所内にほとんど住宅は残っていないが、戦前はまだ住宅が残っていた)。サミット会場を逃した京都御所も、戦前はこんなに威光があったことの証左ではないでしょうか。現在の河原町丸太町の凋落ぶりと比較して、たいへん興味深い番付ではありました。
それにしても古ぼけたキャビネットからはお宝がたくさん出てきますな。
|
|
|