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FOND-DE-GRAS/TRAIN 1900 その2
庫内の車輌はいずれもボランティアにより綺麗に復元され、ほぼ全部可動=これはヨーロッパ各地の保存鉄道に共通する。すなわち現実に(職業として)鉄道車輌や設備保持に係る「本職」を中心に、機械、木工、塗装等々の専門技能者集団が加わっていることでもある。素人集団だけでは到底無理だ。
同時に充分な資金的な裏づけがあり、税制面での後押しもあるはずで、羨ましい話である。
赤く塗られた小さい角ばった車輌は20トンのB型トラムタイプ蒸気機関車503で、結構背が高いコックリル1920年製。ベルギーのメーカーだが、我国には釜石製鉄所2号機ぐらいしかない。
煙室と煙突が1個の鋳物だったが改造を重ね、最終いわゆる産業機関車とほぼ変わらない姿の井笠鉄道9号機となり、シリンダブロックぐらいしか面影が残っていなかった。重すぎて物の役に立たないまま笠岡の陸橋下に鎮座していたが、今ではどうなったか。
広大な屋外に放置されている貨車の列の奥に同型機504の残骸があり、復元車にボイラーや部品等を提供したのであろう。
放置車輌中には無火機関車も3両並んでいた。
客車が納められている庫内では仮設舞台を設営中で、今晩ここで音楽ライブショウが開催される。そのため特に夜間も一時間毎にレールバスが運行する旨表示されていた。
【復元とラムロコとレールバス.jpg : 194.8KB】
【復元客車2.jpg : 197.9KB】
【貨車の列.jpg : 196.1KB】
【放置DLと電機.jpg : 199.6KB】
【無火機関車.jpg : 198.6KB】
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