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Domaine des Grottes de Han その2
鍾乳洞へのアクセス軌道は1906年6月1日メーターゲージ、3.7kmの運行を開始。屋根付き・足回りを覆ったスティ−ムトラム機関車が側面オープンの客車を牽引し、当時山のかなり上の鍾乳洞入り口まで軌道が敷かれていたようだ。
1916年欧州大戦により休止し1920年再開。1968年3月1.7kmが敷き直され、洞窟入り口が岩山上端から現在の場所に変更された。1989年には村の起点も変更改善。牽引が内燃動車になったのは1935年以降の由。
イラスト略図右下のループが村の起点。ピクトグラムのように、オートキャンプ場が村に隣接している。洞窟から流れ出る川に沿い、途中素朴で質実剛健?な遊具類(無料)や牧場があり、さらに森を抜け洞窟入り口へ。
多客時2個列車が続行運転し、客は洞窟入り口で仏語/独語ツアーの2列に分かれて並び、各ガイドに引率される。洞窟内は結構階段や坂があるとガイドに脅され、あきらめて空車回送の列車で起点に帰る足に自信のない客も何人か。
空車になった列車は、先頭動車が機回り線で後続列車末尾=先頭に連結。後続列車の動車は今度は後ろになる客車に繋ぎなおし、やはり2個列車続行で起点に戻る。
鍾乳洞そのものは特に珍しくもないが、番号で1から8まで歩いた後、洞窟内の川を船に乗って出口9=イラストの中央に出る。かなり大きい「はしけ」だが、船頭も居らず、どうやら水中にレールが敷設された自動運行と見た。
出たところにレストランや売店があるが、ここから村まで勝手に歩いて帰れ、というのがユニーク?である。牧草地や遊具はそのためとしても、村までは2kmほどもある。天気がよければいいが、一天俄かに掻き曇ったりすると雨宿り場所もない。
車輌基地は洞窟出口近くにあり、整備士に筆談したら、この低床ディーゼルカーの機関は210馬力の由。起点で聞いた340馬力はいくらなんでも大きすぎると思ってはいたが、これで納得。それでも連続160馬力としてDMHと略同じ。図体は二回りか三回り小さい。
余談だが、起点観光センター?の案内所や売店の係員は大方高校生?ボランティアらしい。中に1人日本語のうまい女の子がおり、アクセントやイントネーションが実に見事で、日本に是非行きたいと勉強している由。我々の外国語学習方法には根本的欠陥があるようだ。
なおホームページ(英語)のアドレスを付記しておく。
http;//www.tramdehan.net/tramgb.htm
【HAN略図.jpg : 0.7MB】
【2個列車が連続.jpg : 241.5KB】
【これは木骨鉄皮車.jpg : 235.6KB】
【牧場を抜ける.jpg : 246.0KB】
【乗客は仏・独語に別れ洞内に.jpg : 242.5KB】
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