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TTA=Tramway Touristique de l'Aisne その1
先回までの鍾乳洞アクセス軌道から北東に直線距離で約35km、ベルギー国鉄ローカル線からも7〜8km程外れた文字通りのドド田舎、Erezeeなる村から略称TTAというメーターゲージの軌道が出ている。よくもこんなマイナーな田舎軌道を見つけ出すと感心せざるを得ないが、ひとえに我らが先達たるウメムラツーリストのお陰である。
元々はスチームトラム牽引で、線も前後に伸びていたようだが、現在はかろうじて25万分1ドライブマップに出ているErezeeから、地図にもないDochamps までの、保存軌道というべきものである。
パンフからは1885〜1960年まで営業していたようで、現在はボランティアの手で4〜10月の間、それも本年は4月が7〜9、14、15、22、29日のみ、5月は1、6、13、17、20、27、28日、6月3、17日のみ。7月10、12、14、15、17、19、21、22、24、26、28、29、31日のみという具合。我々は7月17日に立ち寄ったから、旅程を組んだウメムラツーリストは凄いと今更ながら感心する。
この日の運行はErezee 発14、15、16時、帰着14時52分、15時52分、17時30分の3往復。最終列車のみ所要時分が長いのは、前の2往復が手前のForge-a-L'Aplezで折り返すのに対し、奥まで行くから。
昼過ぎErezee に到着し、先ずはロケハン。沿線にはかなり裕福そうな村落が点在するだけで、およそ鉄道等との連絡がない孤立した軌道である。ドイツのValkan Express のようにバスで乗りつける団体客もない。沿線に複数ある大規模なオートキャンプ場滞在者が暇つぶし?に乗るのが唯一の客と見た。
現在の起点であるPont d'Erezee は車でないと到達も難しいところだが、びっくりするくらい立派な駅舎?がある。恐らくは保存メンバーのクラブハウスを兼ねていると思われる。つまりは相当に裕福な保存クラブなのであろう。
時間が迫ると三々五々客が車で乗りつけてくるが、皆の衆到ってのんびりしたもの。駅舎内ではボランティアがパンフや記念グッズを売っている。やがて空車で到着した列車は鍾乳洞アクセス軌道と同じ2軸DCで、やはりオープンの客車を2輌牽引。続行列車はDC単行で、記号番号はAR123と93。133なる車輌もあって現在の可動車は3輌らしい。
【TTAパンフ.jpg : 442.8KB】
【TTA起点.jpg : 198.9KB】
【発車を待つ.jpg : 194.9KB】
【のんびり発車を待つ.jpg : 199.9KB】
【車掌は勿論ボランティア.jpg : 196.6KB】
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