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「昭和の神戸市電と仲間たち」とのサブタイトルでの絵画展が11月15〜27日開催されると【1057】総本家・青信号特派員氏により紹介されました。そう大して期待もせず軽い気持ちで覗いたのですが、実にしっかりした絵が55点。
それも明治43年の相生橋、大正元年の初代神戸ステンショから始まって、阪神滝道(現在の三宮)、阪急上筒井、戦前、戦後の混乱期、ビューゲル化、近代化、終末期のZパンタやワンマン運転、果ては海中に漁礁として沈められる電車まで、繊細で暖かい絵ばかりに感激し、久しぶりに感動すら覚えました。
背景が懐かしいのは当然ですが、電車そのものも詳細を極め、それでいて何ともいえない暖かさが溢れています。神戸市電だけでなく、山陽、阪急、神戸電鉄、さらには86が前後に付いた和田岬線の通勤列車までも。敗戦直前の焼失し骨だけになった電車の姿もあります。
この作者の絵画の腕前は当然ながら、かなりグレードの高い鉄道ファンであることは間違いありません。ペーパークラフトというには余りにも繊細かつ詳細・迫真的な立体ジオラマ(というのでしょうか)も展示。ちゃんと電車が添えられています。
さすがに観覧は年配者が多いですが、皆の衆感に堪えない風情でありました。場所が神戸本町本通り、それも4丁目とやや中心を外れていて、しかも12日間(水曜休館・27日まで)と短い期間も残念ですし、京都や大阪からわざわざ、というのは大変でしょうが、一見の価値は十ニ分にあります。
場所は元町4丁目2-14、神戸まちづくりセンター地階、10時〜18時、入場無料。南京町西端より2ブロック西の海側です。
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