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引続き付随車を紹介したい。
付随車の称号は国鉄では「サハ」であるが、ここは「フ」で、付随車の「フ」から付けたものと思われる。朝夕ラッシュ時の増結用に使用されていたが、終着駅では機回しが必要であった。朝見たM+T+Tの3両編成は休日にも関わらず、座席定員程度の客は乗っていたし、帰りに手間から乗車した米子市行は時間帯が良かったこともあるが座れなかった。
また「世界の鉄道」にはM+M+T+Tの4両編成の写真が掲載されていた記憶があるので、朝夕のラッシュ時はそれなりに乗客があったようである。廃止の理由は「乗客減による赤字」となっているが、バス会社経営の鉄道であったため、鉄道はやる気がなかったのではないだろうか。
事実、保線状態はひどく、線路の中まで雑草が生えていた。加えて車両や施設の老朽化が進み、更新には多額の資金が必要なため、バスによる代替の道を選択したものと思われる。それにしても廃止後40年もなるのに、デハ202とフ50が良好な状態で残っていることは誠に喜ばしいことであり、いつまでもこの状態が続くことを切に願う次第である。
各車両の詳しい解説については、【1048】で湯口さんが詳しく書いておられるのでお読みいただきたい。
【フ50 手間.jpg : 39.6KB】
【フ51 米子市.jpg : 32.5KB】
【フ52 米子市.jpg : 25.0KB】
【フ53 米子市.jpg : 38.0KB】
【フ55 手間.jpg : 39.9KB】
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