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知らない世代も懐かしい!? 配信元:iza15:09更新
“鉄ちゃん”“鉄子”と呼ばれる鉄道ファンだけでなく、「昭和」に懐かしさを感じる人たちにも注目してもらおうと、鉄道各社でかつて活躍した電車の復活が相次いでいる。現在の車両に往時のカラーをラッピングするなど工夫を凝らしている。当時を知らない世代にとっても、レトロが逆に新しいものとして感じられるようだ。(門倉千賀子)
◆記憶でたどった色
“赤い電車”でおなじみの京浜急行電鉄は、創立110周年を迎えた2月、大正から昭和にかけて活躍した車両をイメージした「ラッピング列車」2編成を通常の普通電車として運行を始めた。エンジ色や黄色など普段見られない姿は、若者や子供にも好評だ。
ただ、現役時代を知る乗客などから「実際の色と違うのでは」との声も。実は、1924年から65年に運行したエンジ色の「51形」の写真は白黒のみで、関係者の記憶をたどって色彩を再現したためだ。
★だれかカラー写真を持っていれば公開して下さい。(編集部)
◆座席や吊革も復元
東京メトロは、若手技術者の教育の一環として、61〜94年に日比谷線を走ったステンレスカー「3000系」を復元した。電子化が進んだ最新車両では隠されている動力制御装置が目で見える構造で、鉄道のシステムを理解する良い教材なのだ。
94年に長野電鉄に譲渡した1、2号車が、昨年1月に東京メトロに帰還。若手整備士9人のチームが、かつて整備を担当していた先輩技術者の指導を受けながら、長電仕様だった車内外の塗装や運転設備を細部まで日比谷線時代のオリジナルに戻した。
座席は特注。量販店で材料を買い、車内の化粧板を手作りする徹底ぶりだ。留岡正男設計課長は「常にマニュアル通りであることを求められる若手が、こうした作業をしたことで、通常外の事態への対応能力が培えた」とプロジェクトの成果を語る。
今後も、外観のほか、乗客が手前に引っ張って使っていた独特の吊手(吊革)などの復元を進め、中堅技術者の研修にも活用する。
★そういえばどこのだったか、竹製の三角形のつり革(竹?)を見たことがありました。
◆だんごっ鼻「0系」
最新の「N700系」など種類が増えた新幹線の車両。しかし、アイボリーに青のライン、だんごっ鼻の初代「0系」を思い浮かべる人も多いはず。東京オリンピックの64年、世界最速の「夢の超特急」列車として運行を始め、高度経済成長のシンボルとなった。
この「0系」が年内にも、新幹線から姿を消すことになり、注目度が一気に高まっている。すでに東海道区間からは姿を消し、6編成が山陽区間を「こだま」として走るのみ。しかも、グリーンのラインの塗装で往時の面影はない。JR西日本は、ラストを迎えるのを前に3編成を、開業当時のカラーに変更。18日から順次走らせる。
引退を惜しむファンが殺到するのは必至。旅行業界も「レジャーブームの象徴でもある0系の乗車を組み込み、ノスタルジーを感じてもらえるようなツアーを作りたい」と意欲満々だ。
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