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IL TRENINO VERDE =サルディーニャ島「緑の列車」その2 島に着いたら・・・
広大なモンセラット車両基地には工場もあり、新しい鉄道博物館も併設されている。1928年509Aフィアット・2扉セダンのゴムタイヤをフランジ付鉄輪に嵌め変えただけの、支配人専用インスペくションカーが動態保存され、先回紹介したNHK心象画像にも登場した。しかし土曜の夕方とあって人気はなく、ガラス越しに覗くだけだったのが何とも無念だった。
その外には全身赤錆なのか、錆止めペイントなのかの、優雅なBBマレー機M30がいる。恐らくは将来復活(静態保存であっても)させるべく、保管(雨ざらしだが)しているのではないか。これはボルジッヒ1909年製で、砂箱がやたら背が高いのは、8輪に砂を供給するため、容量が大きいのであろう。
マレー機残骸は他にもシュヴァルツコフ1909年製BB機201が。なぜかボイラーが前後逆(火室を前頭に)に収められ、これには首をひねるのみ。
さらにコッペル1914年製機の残骸が4両(300〜303)=クライン・リンドナー方式のラジアルアクスル機で、Dでありながら第1、第4動輪が連動ロッドにかかわらず首を振る=1B1と同じ働きをし、急曲線に対応する特殊構造機関車である。本来先輪はないのだが、脱線防止に後からフレームを継ぎ足して付加された。
廃車の大群は前回記したようにうんざりするほど。これはこの後も各地で見、撮影することになる。
日も暮れたのでカリアリに戻り、ホテルのクラークに車の置き場を尋ねたら、こともなげにすぐ前の路上駐車場(時間に応じコインを入れる)に、最低額のみ入れておけ(と言ったんだろうと思う)とニベもない。0.5ユーロ(1時間分)入れた。
相棒は念のため猿股と靴下を買い、リストランテで海鮮サラダ、スパゲッティ、ビール、1人13ユーロ。うまかった。明日は荷物が到着していることを祈りながら。
【ボルジッヒのマレー機.jpg : 343.6KB】
【クライン・リンドナー機.jpg : 439.1KB】
【奥に廃車の大群が.jpg : 285.6KB】
【廃車、廃車、廃車.jpg : 338.0KB】
【現役車両群.jpg : 466.8KB】
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