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東直門に着いた後、地上に上がってみました。出口は1カ所です。周辺の目印でも見つけておかないと戻れません。東直門駅は、2号環状線と13号線の乗換のターミナルですが、誘導案内板が少なく、鉄ちゃんすら分かりにくい構造です。
余程、駅を知っていないと、乗継には苦慮する事、間違いなしです。地方から来た中国人にも同様と思われます。相当の混乱が起きるのは必至でしょう。東西南北すら不明ですので、目の前にある2号線の地下入口から、再度、地鉄駅に戻りました。
ご存じのように、北京の道路は、急増する車で慢性的な渋滞状況となり、バスも定時運行が不可能となりました。そのために北京政府は、地鉄利用を促すために、今までの3元(約48日本円)以上の区間制運賃から、全線2元(約32日本円)の均一運賃に値下げしました。
思惑通り地鉄への利用客シフトは成功しましたが、予測以上の乗客殺到で、ラッシュ時はホームへの入場制限となりました。電車も足りず、新車の大量投入が行われています。
乗るのも大変になったなあと思っていると、北京駅手前の建国門駅に到着すると、どっと乗客が降りてしまいました。普段はこんなに下車客が多い駅ではありません。疑問は、現実となりました。
北京駅で降りる準備をしていると、通過です。“えっ、どうして?”
梅田駅、三宮駅、京都駅に止まらない地鉄なんて聞いた事ありません。考えていても始まりません。路面電車が復活した前門を目指しました。
前門駅は、天安門広場前、正面に位置します。昔は、この前の道が門前町のような繁華街でした。北京ダックで有名な全衆徳本店や、初めてシュウマイを発売した店もあり、北京に行った際は必ず訪れる所です。
一旦更地にして、以前のおもむき復元の大改造が行われていましたが、残念ながら、まだ未完成でした。トタン囲いの隙間から覗いてみると、2両の路面電車がいました。案の定バッテリー車でしたが、走り出したら是非に乗ってみたいと思いました。
ここでニュース!
かって、日本が領土化した北京の紫禁城前に北京駅を建設しました。戦後、切符売場や百貨店として利用されてきましたが、今回見ると鉄道博物館のサインが新たにかけられていました。まだ、未開業ですので、どんな中身になるかは分かりませんが、ここも行って見たい所です。
前門からは、タクシーで、北京駅に行きましたら、写真のように地鉄入口はシャッターが下ろされ、6月10日から工事のため閉鎖していますとの表示がありました。しかし、開通の予定日は未掲載です。
15:00、北京駅の天津行きの和諧号切符売場に行きますと、17:17のD545しか切符がありません。1等車切符を購入後、8月1日改正の時刻表を探し求めましたが、やっぱりありません。日本と違い中国では、改正当日以降でないと新しい時刻表は、販売されません。
日本なら、空き時間を利用して、ホームでの発車到着の列車を撮影できますが、約10〜15分前でないと、ホームには入れません。
駅内のレストランに入り、ビールを注文して、2時間を待つことにしました。ビールも黙っていれば、冷たいビールではなく常温ビールが出てきます。必ず、“凍ったビール”と、中国語で言わないと、冷たいビールは出てきません。
20分前にホームへ降りる改札口に行きましたが、発車時刻の電光表示はなく、周りの人に聞きますと、D545の切符を見せて、まだ改札を待っているとの返事です。発車時刻になっても何のアナウンスもありません。
隙間から、ホームの電光表示を見ますと、折り返すCRH到着時刻が17:50と表示されています。遅れているのがようやく分かりました。
狭くて暑い跨戦橋での待合です。乗客の多くは座り込んで、諦め顔でただ待ちます。日本なら、駅員にくってかかるところですが、ここは大地の国です。おおらかなのか、誰も問題にしません。
17;55、ようやく到着です。通常は、乗客が降りてからの改札開始ですが、今日は同時でした。ホームは大混乱でした。
注目の天津〜北京間の新幹線は、次回掲載します。
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