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IL TRENINO VERDE サルディーニャ島緑の列車 サッサリ−テンピオ−パラウ
先回入れたアドレスをクリックしても画面が出ないぞとお叱りを。FDS(Ferrovie Della Sardegna)の公式ホームページのそれを入れ直しておく。クリックしていくと、我々が現地で入手したパンフレットの2008年版が全部見られ、英語も併記されていて、およその情報が得られよう。地図、時間表、料金表、写真もある。
http://www.initaly.com/regions/sardinia/treno.htm
また前回サッサリ−ヌルヴィ(34.7km)を電車化と記したが、これはサッサリ−ソルソ間(10km、14往復)の間違い。前者は我々が行った時は5往復だったが、現在では2往復しかないようだ。
なおFDSでは生活路線を英文で Public Transport Line、夏季のみ運行線をTourist Line と区別しており、料金差が激しい。サッサリ−ヌルヴィは辛うじて前者に残っている。なおサッサリの海抜は176m、ヌルヴィは463m。
翌日一旦ソルソから事のついでに国鉄線(標準軌間)島の北西の終点ポルト・トレッスまで行ってみたが、駅といっても何もなく、面白くも何ともない。隣に考古学博物館があったので、2ユーロ払って見学。若い係員が辛抱強く待っていて、帰りに日本語のパンフをくれたのには驚いた。島に入って出るまで8日間、日本人には一人も出会わなかったからである。
ヌルヴィに戻り、テンピオを目指す。鉄道線路はグニャグニャと曲がりくねり、道路も同様だが、途中町ととんでもなく離れた駅があり、かつての北陸本線杉津(村落まで地図上で2km、高低差150m)を思い出した。こんな路線で自動車に負けない方がどうかしている。
テンピオ・パウサニア駅はやや大きく、構内も広く風格があり、海抜は548m。サッサリから91.3km、ヌルヴィから56.5km。サッサリを9時05分に発した列車がテンピオに到着するのは11時40分。帰路は16時50分→19時00分の1往復のみで、一体誰が乗るんだろう。
しかしこのカーブ、勾配が連続する線路にしてはずいぶん早く、ギリシャと同じく、動力車の出力が大きいことに尽きる。JRも最近でこそヨーロッパ並になったが、かつてのキハ51なんぞは発展途上国にも劣った。ひとえにDMH17系への「しがみつき」が根源であった。
テンピオは高原リゾート地らしく、少し歩いて手ごろで小奇麗なホテルも見付かった。荷物を置き、17時発のパラウ・マリーナ行きに乗車。DLが客車2両を曳くが、途中乗降もほぼ皆無で、車掌2人はお喋りばかり。沿線は牧草地帯で道路に遠く、Arzachena(発音が分からない)からはほぼ併行。
パラウ着18時25分、ここで機関車を付け替え、推進運転でゆっくり進む。途中スイッチバックがあり、今度は牽引で終点パラウ・マリーナへ。15mの高低差をクリアするための1.14km迂回で、その終点のやたら狭いこと。目の前がすぐ超大形フェリーの発着場で、やたら車が止まっている。テンピオから90分かけ、540m以上を下ってきたことになる。
【人里はなれた駅.jpg : 320.6KB】
【テンピオ・パウサニア駅.jpg : 317.8KB】
【ここにもブレダ機が.jpg : 331.1KB】
【機関車の付け替え.jpg : 338.0KB】
【恐ろしく狭い終点.jpg : 340.4KB】
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