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今年は運の良いことが続くもので、今度は黒四発電所を見学する機会に恵まれ、66年度の小林さんと二人で参加してきました。
見学ルート:
宇奈月−欅平−【関電専用線&エレベータ】−欅平上部−【黒部専用鉄道】−黒四発電所前(発電所見学)−【インクライン】−インクライン上部=【専用トンネル:バス】=黒四ダム=【トロリーバス】=扇沢=信濃大町
上記のルートのうち欅平から黒四ダムまでの間が一般に開放されていない部分で、黒四ダム/発電所の建設工事のために作られ、ごく一部を除き地下トンネルとなっていて、現在は発電所を維持するために使われています。また欅平上部〜黒四発電所前がいわゆる上部軌道で、有名な高熱隧道を通過します。
10/16、宇奈月8:37発の関電専用列車には工事関係者が多数乗り込み、我々見学者27名もリラックス車2両に分乗して出発しました。欅平で編成を短くして機関車を取り替え、トンネル内をさらに約500m進み下車、ここからエレベータで約200m!上昇。レールが引き込まれた貫通型のエレベーターは貨車が1両積載でき、上部の軌道に繋がっています。
欅平上部から黒四発電所まで6.4Kmは小断面のトンネルで、機関車はバッテリー(写真1)、人車(写真2)は小さなもので、小さな窓にはワイパーがついています。ALNA2004の銘板がついた車内の化粧板はなんと京阪1900系(新)で使われていた柄でした。説明員の方によれば、高熱隧道部約500mでは今も年間数トンの硫黄と土砂が押し出され、これを捨てるのが大変とか、腐食が激しく、レールは2年で全部交換するとか。トンネル内は40度、窓が曇ります。仙人谷で一旦トンネルを出、上屋で覆われた橋を渡り、再びトンネルに入ってまもなく全地下の黒四発電所です。
発電所見学と昼食を済ませ、今度はインクラインで20分、標高差456mを登ります。34度という急角度のインクラインは25tの積載能力を持ち、発電所の設備更新に欠かせない存在です。(写真3)インクライン上部からバスに乗り換え、トンネルを約20分、黒四ダムに到着です。
この後、見学ツアーは信濃大町で解散しましたが、途中二カ所でトンネルの外に出て眺めた山々が前日の初冠雪でとても美しかったことが印象的でした。今週あたり78年度の岡君も業界の研修ツアーで出かけると聞いています。どんなレポートをしてくれるでしょうか。
前回の立山行きでとてもうまかったホタルイカ、今度は瓶詰めを買って帰りました。
まいうー!
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