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MOLLIその1
Ostseeに面した旧ハンザ同盟都市Rostockの14kmほど西にBad Doberanという小さな町がある。頭にBadとつくのは100%保養地だそうだ。ここから北西Heiligendomm及び西Ostseebad Kuhlugsborn Westと、海まで伸びる軌間900mm、15kmの小鉄道だが、なぜかMOLLIなる愛称で呼ばれていて、その理由は小生が持っている本にも当然書いてあるはずだが、外国語!なので分からない。誰か教えて下され。
このあたりDBは海岸線からかなり離れて走っており、そのBad Doberan駅から若干離れた旧市街の狭い石畳街路を併用軌道で抜ける。普通なら旧市街を巻いた経路をとるのに、なぜこんな狭い道をわざわざと思うが、前身が馬車軌道であったと聞けば納得する。勾配はないから10両や11両の長い列車が、カランカランと鐘を鳴らして、ゆっくりゆっくり通過するのがウリである。その併用軌道にも2か所停留所があってびっくりするくらいの人が乗降し、海岸近くの保養地で週単位で休暇を過ごす人達が町に買出しに来たり、有名な修道院を見にくるらしい。線路は町の中央広場Marktplatzの1本横の通りを走る。
最初の写真は夜明けの一番列車がBad Doberan旧市街地をDB駅に向かう風景。撮影時点(12年前)駐車場の設備が殆どなく、やや広くなった街路部分では9〜18時駐車禁止。すなわち18〜翌朝9時は車が置け、左側の標識は相互交通可を示している。列車はDタンク機と1D1タンク機との重連で、1D1機は1932年製コッペル、14気圧330kw(442馬力)、43.7トンであった。Dタンク機は1950〜51年製32.5トンでカールマルクス工場製。
やたら広い石畳はDB駅から旧市街の間。なお併用部分はかつて全部石畳だったはずだが、東独時代に線路部分は大きなコンクリートのブロック敷になっている。
【バートドベラン初発列車.jpg : 49KB】
【広い石畳を行く.jpg : 63KB】
【狭い街中.jpg : 76KB】
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