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京阪淀駅:線路立体交差化で移設 下り仮ホーム、あすから競馬場前に /京都
◇4年後に高架駅
京都競馬場の最寄り駅・京阪本線「淀」駅(伏見区)が線路の立体交差化で移設されることになり、40年以上にわたって競馬ファンらに愛された三角屋根の駅舎が姿を消すことになった。16日始発から、まず大阪行き下りホームが約280メートル京都寄りの仮駅に移転。4年後には近代的な高架駅に生まれ変わる。【武井澄人】
淀駅は京阪電車が開通した1910年に設置。通常は普通電車しか止まらず1日約1万3000人が利用するが、史上2頭目の無敗の3冠馬・ディープインパクトが出走した昨秋の菊花賞では、京都市調べで約10万人が乗り降りし、特急の一部が臨時停車したことも。
正確な記録はないが、昭和30年代には既に現在の平屋建て駅舎になったという。改札口がそれぞれ上下ホームにあり、競馬場に向かうには踏切をわたる必要があるため事故も頻発。立体交差化を求める地元の要望が78年以降3回にわたって寄せられていた。
工事は駅を中心にした延長約2キロで、99年暮れに着工。当初は昨年度末までに完成予定だったが、用地買収の遅れから最終的な完成は2011年春に伸びる見通し。総事業費は280億円で、JRA(日本中央競馬会)が6割、残りを市と京阪が折半する。
残る京都行き上りホームは10年春をめどに京都寄りへ移設し高架化する計画。新駅は3層構造で、競馬場と改札口を直接デッキで結ぶため従来の混雑は解消されるという。
4月15日朝刊
(毎日新聞) - 4月15日15時1分更新
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