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Rasender Roland リューゲン島鉄道(その2)
話が前後するが、この島は935平方キロ、淡路島の約1.6倍とドイツ最大で、本土であるストラルズンドとは長い橋でつながっている。前回記したようにDBも入っていてミュンヘンからの直通客車もある。
概して島の東半分は自然公園地域であり、その東側はメクレンブルグ湖沼群で石灰石の奇岩が連なっている由(見ていないが)。
リューゲン島鉄道は軌間750mm、1995年から99年にかけ開通、最盛期97.3kmあったが、1967〜71年に廃止が続き、現在リゾート地域に24.1kmが営業。
東ドイツ崩壊後1996年リューゲン・クラインバーンとして私鉄化され98年に徹底的にレストア、駅や建物も綺麗(すぎる?)である。
99年標準軌間(DB)のプットブス―ラウテルバッハ・モール間2.6kmが3線化され軽便線も乗り入れている。
この3線区間は終点が1本突っ込みで機回り線がないため、終点側にDL、プットブス側に蒸機を連結したプッシュプル編成になる以外全列車蒸機牽引で、シーズンは6時〜21時に8往復。
現時点住民利用はほぼなく、早朝や夜間にリゾート客は乗らないからからっぽで、モーリーやハルツの例もあり、一部列車がバスに置き換わるのも遠くはあるまい。
なお両終点とプットブス、ビンツ、セーリン・オスト以外の駅はTrain stops only if requiredとされている。自転車は勿論、犬の同伴乗車OKは他線と同様。
先回はお気に入りのテンダー機ばかりご覧頂いたが、他にもヴァルカン、ヘンシェル、ボルジッヒ(1914〜38年)製の機関車がおり、かのLKM(カールマルクス工場)製1E1機(1953年製)もいるが、我国4110も真っ青などでかい50トン機(それはそれで結構なものだが)ではない。
やっぱり軽便にはこんな機関車達がよく似合う。客車26両、自転車専用有蓋車5両、貨車10両など。DLは2両。
ビンツではかなりの列車が離合。ダイヤにTが付いているのはトラデッショナルトレインと称し、テンダー機が若干古い客車を牽引する。
機関車2両が並んだビンツでの写真で、手前のテンダー機の頭のはげた機関手(前回プットブス機関区で油差しを持っていた)は背が高いが、それでも機関車の大きさが分かるだろう。だから軽便めぐりは止められない。
【ビンツオストで1.jpg : 327.0KB】
【ビンツオストで2.jpg : 301.7KB】
【ビンツオストでの離合.jpg : 180.9KB】
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