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今回は2003年JTS旅行会でのお話となる。関西支部が担当であった。
探検隊は長島温泉を追われジプシー暮らしを転々とする中で、探検対象を求め鵜の目鷹の目となる。この年は大阪市交緑木検車場集合となった。先ずは構内の市電保存館の見学。次いでバスを1台貸し切り堺の埋立地へ。堺市が計画するLRTの西端にあたるNEW TOWN予定地の視察である。この地の一画で三井物産は、フランスから導入したLRVのデモンストレーションを始めている。バスはホテル南海さかいへと向かい、堺市LRT 計画担当部長から有難いお話を賜り、質疑応答の場となった。
小憩(風呂)後、部長や阪堺電軌の方々、招待客を交え懇親会となった。そこへ探検隊メンバーの一人がやって来た。「おっさん、今年なにか目玉ありか?」。老人は知っているけど、すっとぼける。「阪堺四天王にまかせてあるから、わしゃ知らん。」JTSメンバーの一部(ドイツ人を含む)は、老人のことをオッサンと呼んでいる。
翌朝、回送されてきた南海太郎号(162,163号車)で出発だ。南海太郎とは平芳資也.君のことで支部客員。旧塗装に戻した時のスポンサーである。恵比須町で折り返し大和川検車区へは乗ったまま突入。「これより禊の儀式」とアナウンスあり。洗車機の中で水しぶきをあびる。関西人は正雀車庫での体験者も多く珍しいことではないが、他国人が40人ばかりいるから大騒ぎとなる。2往復で禊の儀は無事完了。そして本日の目玉となった。トラバーサーが動き出し変なもの、牽引車登場である。日頃めったに動いている姿は見られない。本日は大サービス、2台揃い踏み(P16)となった。TR1(P17)は故西敏夫工場長が設計され、余剰部品活用による苦心の作品。TR2(P18)は阪堺電軌創業期の散水車改造によるものである。2台あるのは工場入場時、動かなくなった電車をトラバーサー上に先ず押し込み、待機するもう1台がトラバーサーの先から工場に押し込むためである。工場内には車輪タイヤの焼き嵌め施設もあり、その奥では運がよければCMカーのイラスト塗装作業の時もある。先年、吉川文夫さんを案内した時はとても喜んで頂いた。これで探検隊メンバーは満足した様である。
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