|
Rasender Roland リューゲン島鉄道(その3)
地図がないとさっぱり分からんとの、ごもっともなお叱りが。適当な地図が見つからず、コピーに加筆したものでお許しを乞う。島の位置はドイツの東北端近くとご理解あれ。島の形は陥没と侵食の結果かやたらと複雑で、水際線がめちゃ長い。
シュトラルズンドから橋で渡ってきたDBはベルゲン、ビンツまでが本線で、ベルゲンからプットブス、ラウターバッハ・モールに分岐する線は超ローカル。最新式の連接式低床ディーゼルカーが走っていた。駅にあるのと同じ?でっかい乗車券発券機が車内にデンと鎮座し、その機能たるや日本など足元に寄れない大違いで、カードも利くようだ。
かつて日本の自販機は世界トップだと思ったこともあるが、奢れる平家久しからずの経済不振を、こんなところでも痛感する。
サスニッツ・ハーフェンへの貨物線は廃線だが、本駅とは、大津と浜大津の数倍?どころでない、とんでもない高低差がある。ビンツの北方、DB沿線に個人コレクションの「鉄道・技術博物館」があり、かなり大きい建物の中に大中小超小の内燃機関車からはてはソ連の化け物のような蒸機(中国前進号の手本か)、電車、自動車がぎっしり詰まっていた。
その入り口の建物代わりにそう古くもないボギーの路面電車が置いてあり、この写真を見た鹿島雅美氏は、これだけ(でもなかろうが)を撮りに又してもドイツへ行かにゃならんという気になったそうだ。
ところでビンツ・オストとした列車の機関車994801はヘンシェル1938年製1D過熱式タンク機で、245馬力とある。一番列車のそれは99782、カールマルクス工場1953年製1E1タンク機で、460馬力。客車よりずっと背が高いのは同じでも、ハルツほど肩が怒ってないのがいい。
小生お気に入りの下半身藍色の小型Dテンダー機はAquarius C なる名称のボルジッヒ1939年製である。もう1両 Nickel+Franks というヘンシェル1941年製Cテンダー機がおり、レーマンの模型は後者らしい。
なおビンツにはDBの駅もあるが、軽便のオスト駅とはかなり離れ、町はその中間にある。ビンツ・オスト駅にもレストランが併設され、列車を眺めながら食事ができる。
メニューが分からず、おすすめ料理(であろう。入口まで戻って立看板の裏表を指差して注文し、ボーイも苦笑していた)と、安いハウスワインを頼んだ積りが、本格的な白ワイン(20ユーロ!)の栓を抜かれてしまった。言葉ができない旅にはいろいろ失敗がつきまとうが、まァ20ユーロも勉強代(この歳で?)か。
【リューゲン島略図.jpg : 238.0KB】
【ビンツオスト2.jpg : 316.1KB】
【一番列車(2).jpg : 405.0KB】
|
|
|