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【585】変なもの探検隊ではない話
 乙訓の長老  - 06/7/3(月) 16:53 -
  
こわい自動運転の乗り物
7月1日、謀議に参加せよとの編集長の呼び出しに従い、DELLちゃんとの格闘をストップして、「山科ものがたり」の会場に向かった。謀議の内容はいずれクローバー会の名で皆さんに伝えられるであろうから、ここではパスとする。話題になった事が一件あった。
「シンドラ社」の事だ。「京阪の新型台車にシンドラ方式と言うのがありましたね。」と、話かけてきたのは四方君であった。エレベーターのシンドラ社は関西ではあまり耳にしない。まして本社がニューヨークだと報じられている事もあり、ピンと来るものがなかった。帰宅してからも気になって仕方がない。それは以前、鹿島雅美さんからシュリーレン社が経営難からシンドラ社に併合された、との話を聞いた事があるからだ。翌夜、お電話を頂いた時に確かめてみた。「多分、エレベーター製造で知られていたシュリーレン社を併合した後、シンドラ名で事業継承をした可能性がありますなぁー、確かめときましょ。」との事であった。
さて、今年5月23日午前9時55分頃、エスカレーター事故にまきこまれた。西京極9時46分発河原町行き3393・8F5両目川側後部扉梅田方に着座して、露路奥の玉座に向かい出発した。河原町到着後、エスカレータに一歩、足を掛け上を見上げたとたん、3段上の爺やが乙訓の老人めがけて倒れてきた。その横にはキャスター付の手引き車、そして婆やが50歳ぐらいの屈強なおっさんに抱かれている。どうやら手引き車が踏み面から脱輪して、それにつられて婆やは後方にヨロヨロとなり、それが玉突きで爺や、乙訓の老人に及んだ様だ。老人はせりあがる前の踏み面に尻餅をつく形となったが、幸いな事にショルダーバックが尻の下にあり段端に尻が直接あたる事はなかった。両足で爺やをくわえ込んだ形となり、このまま上りとなれば頭を打つ恐れありと思い、必死で右手で後へと脱出を図った。それは非常ボタンを押すためでもあった。若い娘が「ストップボタンどこ」と言っている。「僕の後ろの下の赤ボタンや!」と言って一こぎしたら、娘の手にかぶさった。
やれやれ、爺や、老人も怪我なしですんだ。屈強なおっさんの黒バック、手引き車を拾い上げコンコースへ、「おばぁーちゃん、血出てるえ」と3、4人の女性が騒いでいる。そこへ改札係のオッサンがおっとり刀でやって来た。「なにあったんですか?」「来るの遅いわ、一件落着したわ!」と言い捨てて改札を出た。
玉座に着いて傘を忘れたのに気がついた。20年ばかり愛用の5000円相当のパラソルだ。防水工事業の業界団体で幹事をしている時の記念品の一つである。昼寝後に河原町駅に電話して「傘、上ってませんか」と聞いてみる。駅にはないと言う。おかしいな、杖代わりに持っていた筈なのに。「梅田や桂にも聞いて、あったら帰りに寄るさかい、たのんますわ」と言って受話器を置いた。
 帰路、会議があり二,三次会こなして、駅サービスセンターへ。駅長が応対してくれた。残念ながら傘は出てこなかった。「今朝のエスカレーター事故知ったはまっか。」「ええ、報告が上ってます。」「僕、気づいた事あるけど、」と言った途端に発車ブザーがなりだした。
正雀行き最終なのだ。「あした朝、話に来るわ」と言い、「おーい電車まってくれ!」と改札へ一目散となった。
 そして24日、昨日と同じ列車で河原町へ。駅長ではなく助役であった。概要を話すと報告書と違う部分がある様で、鉛筆で書き留めている。その後、気づいた事を話した。
 1.)あの時刻、到着列車の乗務員以外、社員が誰もホームにいない。乗務員も車両点検
   の最中である。
 2.)清掃の人たちはトイレにおり、何かあった時、通報者にはなれるかも知れないが、この人はホーム監視員ではない。アルバイトも然り。
 3.)エスカレーターのストップボタンの位置が分かり難い。位置は上の方にしないと咄嗟の時に役にたたない。
 4.)改札からエスカレーターの位置が柱が邪魔になり、見通しがきかない。改札係の位置を変更する様にした方が良い。
 5.)いずれにしてもエレベーター工事があるとおもうが、それを待っていたのではもっと大きな事故があったのでは遅い。出来る事からやるのが本当の乗客サービスと言うものだ。ぜひKY(危険予知)運動に取り組んでもらいたい。
このように話して、この日も玉座に向かった。実は前年1月21日静岡で、老人もあわや
という場面をひきおこしている。福田君のみが知る話なのだ。

引用なし
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【585】変なもの探検隊ではない話 乙訓の長老 06/7/3(月) 16:53

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