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【629】おじん2人ヨーロッパ軽便 その8-10
 湯口 徹  - 06/9/6(水) 20:09 -
  
Ostfriesechen Inselbahnen 3-3 ランゲオーク島鉄道(その3)

島巡りの最終日は朝から雨。結構なバイキング朝食(部屋代に込み)だったが、勘定の段になり、110ユーロ請求された。昨夜の食事は別に払ったのに、夕食代込みの額である。押し問答の最中、昨夜のボーイが出勤して解決したが、トラブルになると言葉の不自由が身にしみる。

天気は猫の目か女心か、急変を繰り返す。自転車を積んできた軽量列車の左側土手の切れ目にご注意あれ。これが高潮時の関門で、これを閉めると列車は勿論ストップし、船着場から駅、ここまでが海水に漬かる。

船に乗るには日本の改札機そっくりのラッチがあり、それに先に記したカードを入れるカードコントロールがある。我々のカードはなぜか吐き出され、ラッチが閉まった。
案内所に戻り、よく分からないまま2.6ユーロ追い払いして13時45分の汽船に乗船し、本土に戻る。

エムデンまでの経路に標準軌間だが、極めて素朴な保存鉄道がひとつあるので立ち寄った。ボランティアが運営しており、明日は日曜なのでディーゼル機関車が客車を引き走るらしい。庫内には豆ディーゼル機関車の類が結構居り、屋外には2軸、3軸、ボギーの客貨車が並べてあった。見学料は1.2ユーロ。旧信号所の建物内に、やはり素朴な展示―塞塞などの機器、用品類や写真があった。

エムデンまではすぐだから、明るい内に帰り着く。レンタカーにガソリンを入れ、事務所は鍵が掛かっていたので駐車場に車を置き、キーをポストに投げ込むだけで終わり。日本では考えられない簡便さである。

前回聞いた手順で同じ安ホテルの同じ部屋の鍵を土曜で休みのレストラン経営者から受け取り、先ずはシャワー。まだ明るいので、明日列車に乗るエムデン駅に行ってみた。駅員が居れば乗車券を買う積りだったが、無人であった。

駅前広場に面し、大きな郵便局があるので、相棒が絵葉書の切手を買うべくドアを開けた。時間からも無人は仕方が無いが、中に雲つくヒッピー?の大男が数人、どうやらここで今晩寝るらしい。爺さんが1人、彼らから金をねだられていて、断固拒否していた。ここは旧西ドイツだが、気味の悪い風景だった。広場の向こうには警察もあるのだが、一人ではこんなところには立ち寄らない方が無難である。

旧市街を歩いたが、何故かイタメシ屋ばかり目立つ。1軒でパスタ何種かと野菜、ハウスワイン(大ジョッキのようなデカンタ)を注文し、2人で25ユーロ。味はよく満腹した。

翌朝のエムデン駅は、11時半まで駅員が来ない。乗車券自販機が1基あるが、ドイツ語がわからないと先ず無理。仕方なく車内で車掌に申告するか、とあきらめた。

ところが居合わせた1人の、物腰も服装も端然とした紳士が、どこまでか、カードは持っているか、と実に分かりやすい英語で話しかけ、切符は事前に買いなさいと自分でやってくれた。これがイタリアなら、どんなに紳士然としていても、カードを渡したりは絶対しないのだが。

横で見ているだけだが、この機械の性能は凄い。日本なら出札で駅員が操作する発券機を、顧客が直接いじれるようなもので、経路を「エムデン、ブレーメン、ケルン、フランクフルト/2人」と打ち込み、カードを挿入するとたちどころに乗車券が発券された。さらにどこやらを押すと、乗り継ぎ駅と接続時間がプリントアウトされて出てきたのには、ほとほと感心した。かつて日本の自販機は世界一だと、固く信じていたが、世界はその間にはるか先に進んでいたのである。

日曜日とあってプラットホームは閑散としていたが、時間が迫っても一向に我等の列車が来ない。するとお年を召した婦人が、あんたちはこの列車だと、てっきり留置と思っていた人気のない列車を教えてくれた。
改めてホームの時刻表を確認すると、ノルディッヒ始発列車は、成程日曜日に限りエムデン仕立てとある。日本なら、外国人旅行者にわざわざ教えてくれるだろうか。おかげで乗り遅れずにすんだ。発車に際し、アナウンスやベルなど一切ないからである。

ケルンで一旦途中下車。フランクフルトへのインターシティ指定券を買い、駅近くの博物館でバックパック2個を1ユーロの格安で預け、世界遺産のケルン大聖堂の塔(1人2ユーロ)に。大勢の白人が途中でへばっているのを尻目に、われわれ「おじん2人」は頂上まで休まず、息も切れずに上がれた。

博物館を見学(我々は単なる鉄チャンじゃない!)し、ICEに乗車。フランクフルト空港駅はピカピカだったが、チェックインには30分以上を要した。


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