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阪神 難波延長線(1) 阪神1000系を発表
待ちに待った難波延長線の工事は平成15年10月に開始され、平成21年春開業が予定されているが、7月11日に阪神電鉄のHPに新型の相互直通車、急行用「1000系」が発表された。
1000系と云う番号系列は、昨春開業100周年を迎えた阪神が、次の新しい100年のスタートの最初の新形式であることと最近の新形式が9300系なので、改めて「1」から再スタートの意を込めて「1000系」としたものである。第1陣は6両編成×1、2両×2で、最大10両編成に対応。尼崎・三宮間は現行通り6両で、尼崎・奈良間は10両が可能。さらに7月13日には近畿車輛より、この1000系の受注が発表された。阪神に近車製は始めてのことだろう。ただこれも近鉄線乗り入れ用だから近車も受注に力が入っただろうし、阪神も近車だから当然近鉄線対応には長方な利点がある。
電車ファンとしては、阪神は「何mの車両を造るか」、つまり阪神の従来車両と同じ19m車か近鉄と同じ21m車か、が先ずの一番の注目であり、これが明らかになったニュースであった。概要は発表されたが具体的なスペックは載っていない。しかしカラーの想像図をみると3扉車である。つまり現行の19m車であろう。至極当然の結果である。ただ過去に阪神が20m車も検討していたとのうわさもあり、期待しているとこでもあった。また乗入れ車専用の新塗装となり、従来のツートン等の塗り分けではなく、側面は無地のステンレス車体に扉部分がオレンジ、正面はブラック時に上部と裾部にオレンジが配されている。阪神は本線と西大阪線で梅田と難波に行き先が異なるので、識別のため車両塗装を区別が必要である。
一方、近鉄側はまだ直通車の発表はない。相互乗入れは最大、阪神三宮〜近鉄奈良間で行われる。近鉄は奈良線の運用となり、難波からそのまま乗入れるので全車両が乗入れ仕様となるのが望ましい。したがって乗入れ用の新塗装ではなく、むしろ奈良線用は全てシリーズ21で大量増備され、8000系等従来の近鉄塗装車は、京都線、橿原線、生駒線系での限定運用そして大阪線・名古屋線系への移籍が行われるのではなかろうか、などと仲間が寄れば談義に花が咲いている。
こうなると相互乗入れでは珍しい(おそらく初めて?)19m3扉車と21m4扉車の規格が異なった電車が走ることになる。これでは駅での乗降に混乱が生じる、いやJR西の方式(新快速△印、快速○印で京阪神の人間は慣れているから)で心配ないと談義は延々続きます。そして有料特急列車が登場するかいなか、も注目点である。この点は近鉄・阪神とも沈黙しているが、営業的には有効であり、みんな絶対登場すると信じている。 以上つづく
*下記パースは、阪神電鉄発表を転載
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