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【665】地場、いきまっせ
 67 田淵 仁  - 06/10/23(月) 16:17 -
  
その4 JR阪和線(2)高架新線と阪和電鉄当時の面影

 久しぶりに高架後初めてこの区間に乗り感じたことは、1.新設高架区間の重厚さ、2.新設高架区間と対照的な天王寺・美章園からその先南田辺との中間、阪神高速14号松原線との交差付近間約2.7Kmの阪和電鉄創業以来の高架区間へのノスタルジーであった。
1.は前の「その3」で記した騒音対策と耐震構造への興味である。レールは60Kg/m、コンクリート枕木は従来より太く、コンクリートのスラブ道床との間隙の耐震ゴムなどの騒音対策が採られている。静寂なのは乗っているより高架下の地上でよくわかる。特に渋滞が激しかった「あびこ筋」の踏切に設けられた高架橋は鋼製の箱型ガーダーの上にコンクリート製の路盤の構造でまったく静かな走行で道路の自動車の騒音にかき消されて気づかないほどだ。
2.は、新設の白い高架区間と古色蒼然の対比は一般の乗客には何も感じられないだろう。しかし阪和電鉄の歴史を思い浮かべれば、つまり阪和電気鉄道は阪和天王寺・阪和東和歌山間61.2Kmが昭和5年6月に開業し、10年後の昭和15年12月には戦時合併により南海電鉄山手線となり、昭和19年5月には戦時買収により鉄道省阪和線に、そして今日のJR西日本阪和線までの変遷を振り返れば歴史の刻みがしみじみ感じられるようだ。私の世代とて阪和時代は生まれる遠い以前のことだが、昭和40年代なら、在阪5私鉄には昭和初期製の電車はまだ主力だったし、ターミナルもまだ戦前のたたずまいであり、阪和線も旧阪和車両が健在であり、これらから阪和電鉄時代の情景の「よすが」が脳裏に浮かぶ。阪和線は認可時から鉄道省は色気があったのか認可条件として軌間は1067mm、起点は天王寺、終点は東和歌山となり、まさに大阪・和歌山の空白を埋めかつ紀勢線直通可能な路線であった。ただ天王寺駅は関西鉄道は勾配を避けるため、大阪城から連なる上町台地を掘割にして天王寺駅を設置したが、阪和電鉄天王寺駅はその北側に沿うように上町台地上に設けられた。天王寺を出るとそのままの高さで城東線(現環状線、関西線)をオーバークロスして高架構造となり大阪鉄道(現近鉄南大阪線)を越えて美章園と高架が続く。美章園のホームに立って天王寺方向を見やると、その路線情景にはあたかもモヨ100系の東和歌山行きが今こちらに向かって疾走してくるシーンが浮かび上がってくるようだ。赤茶けた高架路盤の古さは素人にはただの「きたなさ」を感じるだけだろうが、一番の残映はガントリー型の架線鉄柱であろう。ただのストレートな機械的な門型ではなく、鉄柱は上下端がすぼまり上1/3位が太くなった、一寸洒落た、やはり私鉄でしか造らないような優美な印象である。間近には美章園のホームでしか見られない。みなさん1.2.をぜひ見に行って下さい。電車も103系、205系、221系、223系0番台、はるか281系、くろしお381系、スーパービューくろしお381系、オーシャンアロー283系と豊富です。
追記:前のNo3で近鉄奈良線の写真の形式は9820系が正です。6連、2連の違いだけで実質は9020系とも同系車です。ご指摘いただきありがとうございました。
(写真4.)美章園駅の鉄柱
(写真5.)天王寺を発車した103系。美章園にて


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