|
マリアッェル支線
6500V25ヘルツ交流電化のマリアッェル線起点ザンクト・ペルテンから4駅目、Ober Grafendorf から西へ、同じ軌間760mmの非電化線が分岐している。
やはりOBB(オーストリア国鉄)で Pochlam から南に分岐する標準軌間支線の Wieselburg まで33.8km、結構長いが人家の乏しいドド田舎ばかりを走り抜ける超超ローカル線で、間違っても観光客が足を踏み入れるような場所ではない。
トーマス・クック時刻表にマリアッェル線はあるが、この線=正式な線名が分からず、支線とのみしておく=は当然掲載がない。
かつては標準軌間支線と平面クロスし、さらに西南に26.5km、Gresten まで伸び、総計62.3km。我国最大だった岩手軽便鉄道花巻-仙人峠間65.4km、静岡鉄道駿遠線大手-藤枝新-袋井間64.6kmにやや及ばないが、大した長さである。
この線には、先回[670]カラーで掲載した2両の機関車の左側、2095型ロッド連動のDD箱型ディーゼル機関車がボギー客車2両を牽引している。出力は442kW―600馬力で、これは20〜26‰勾配への対処であろうが、我国DD13の半分ぐらいの力持ちである。
2095.01〜03(32トン)は1958〜1960年製、2095.04〜15(30.8トン)は1961、62年製とのことで、全長10400mm。
静岡鉄道駿遠線最後の「あだ花」になり、朝夕ラッシュ時のみ客車6両を牽引していたD501(1965年自家製)が11トン、188馬力だったのに比べても、我国ディーゼル車両の出力のお粗末ぶりが分かろうというものである。
相棒が交渉し、ディーゼル機関車のキャブに乗せてもらった。機関士はなぜか寝間衣?のごとき、およそ締まらない長い奇妙な制服?(アラブ人男性が着る長いワンピ−ス?を少し短くしたような代物)を着ており、化繊(であろう)だから通気性が悪く暑いと思うのだが。案外中は肌着一枚と猿股だけなのかもしれない。
【Ruprechtshofenでの離合.jpg : 254.2KB】
【DL牽引列車.jpg : 223.0KB】
【非電化支線DL列車.JPG : 238.5KB】
|
|
|