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「京阪特急」、ボランティア先が多忙のため、当分一服とした探検隊が動きをみせた。
過日11月11、12日の2日間、京都府見本市会館で能力開発フェアなるものでウロウロしていた。今年で26回目となるが、老人は15年ばかり関わっている。今年のパンフを手にした時、田辺高校ミニ鉄道&ものづくりなる特別企画のタイトルに気が付いた。はてなんじゃろか? 興味しんしんで準備の日、10日の午後を迎えた。2時ごろに4トントラックが到着、木枠組の物品がおろされた。しばらくして教師らしきオッサンに引きつれられた制服姿の若者が登場、手馴れた調子で荷解き開始。ややあって現代風の若者3人、どうやら先輩らしい。
敷き始めたレールは角パイプであり枕木も同様。レールの曲げ加工は手作業ではなく電動大型万力使用であろう。枕木へは溶接で固定である。この高校には工業科があるのだろう。レールの接続は平プレートを用いボルトナットでかしめる。延べ100m位のエンドレスが1時間ばかりで完成。ここで試運転開始。快調である。本番が楽しみとなった。
いよいよ特別企画の日がやってきた。薄日ながら暖かく人出も快調、女子高校生の応援もある。彼女達は乗車券を配って勧誘につとめる。(P31)1時間運転して30分休憩。1日4回興行である。教師らしきオッサンに「うまいこと考えはりましたな、手作りですなぁ」、
「子供たちの実習をかねてやりました。先週、京田辺まつりでは600人乗ってくれました。」「それだけ乗ってくれたら子供たちもやりがいがありますね。」「そうです、太陽ガ丘でもやったことがありますよ。あの時も大盛況でした。」
特別企画2日目、朝から時雨、寒くなってきた。フェアの方も出足不調。運転手、車掌、保安要員、切符切りの女子応援団も手持ち無沙汰となる。探検隊は庇の下で一服中の変なもの(P32)を観察する。だいたいの構造をキャッチする。昼すぎに少し晴れ間が出てきた。ここで変な老人は呼び込み開始。親子連れを見付けるや、乗り場へと送り込む。たちまちにして行列となる。この日は片付けのため3回で打ち切りとなった。その時「富士」号の臓物拝見(P33)におよんだ。ガソリンエンジンによる発電機から交流電動機に電流を送り込み、ベルト駆動で変速、駆動軸へはチェーン伝達。前後進はスイッチで行う。牽引力を確保するため、ウェイトリフティングのバーベルがくくりつけられ、廃物利用となっている。なかなか考えてある優れものである。速度は死重が大きく、老人のよろよろ歩き程度である。
今回も須磨の大人の領域を侵したようで、ごめんなさい。
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【変32.jpg : 99.5KB】
【変33.jpg : 98.0KB】
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