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2007年5月5日、中国版“はやて”初乗車の記念すべき日を迎えました。胸の高まりを抑えられず朝日が部屋にさしこむ時間には、駐在時代の想い出をたどって、オリンピックを迎えて変貌をしていく天津の町並みを散策していました。今までの天津駅は、北京を30分で結ぶ専用新線、地鉄、軽軌も乗り入れる大ターミナルとするために、ホームや裏駅舎も取り壊し、駅周辺も含めて、大規模リニューアル中です。そのために臨時駅が、車両基地に臨時に作られています。
当日は、“無座”(立席切符)の客もいて、超満席で出発しました。北京までの所要時間は、今まで74〜85分から、天津北駅は通過で、全本数69分に短縮されています。最高速度は、神州号と同様の160km。2階建て車両でないので、今までのように高い位置からの車窓を楽しめる事が出来なくなりましたが、清潔で綺麗な車内と、硬座でもシートピッチが広いのは、何といって快適です。先頭車両では、記念写真を撮る人が絶えず、中々撮影チャンスがありません。8両編成の全車両をゆっくりと見て回りました。
回転式シートは、中国では初めてで、大評判です。初登場時には不評だった温水器も大容量に変更されていました。車内は、はるかと変わりありません。トイレも男性専用有り。これも中国では初めてでしょう。空き缶入れも初めてです。硬座シートのリクライニングは、背もたれシートの他、前出しも出来るようにしてありました。飛行機と同様に車内誌や、車両の説明パンフも各座席に備えられていて、中国鉄路局の力の入れようが分かります。
今まで、各車両には、女性乗務員が乗車していましたが、若い男性乗務員に代わっています。車内販売員も新幹線と同様専用のカートで、飲み物等を乗せて回ってきます。カレチは、今までと同様に帰りの切符の販売もしていますが、これだけが日本と異なるだけで、他は新幹線に乗車しているのと錯覚できるほどです。以上かもしれません。
窓は、0系と同様2席1窓ですが、遮光カーテンは、381系と同様、各シートごとに分かれて、手で動かせるので快適です。現在は、160km走行ですので、上下左右の揺るもなく、ついつい、こっくりとさせられます。今まで列車に乗車した中国人にとって、この快適さは未経験でしょう。
北京までの69分は、魅力的ですが、専用線が出来て30分、時速は200km以上になれば、2時間以上もかかる高速バスも勝てないでしょう。臨時天津駅まで乗ったタクシーも、北京まで500元と言っていたのに今日は、300元です。あらためて、高速鉄道の偉大さを感じます。北京には、定時到着。先頭車両に行き、写真を撮ろうとしましたが、直ぐに折り返し便となり、また記念写真族多し。寂しい感じもしますが、もう、私達日本人の“はやて”は、中国人民の足としても定着し、根付いていると言って、過言ではないでしょう。
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