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【886】おじん2人ヨーロッパ軽便 その16-8
 湯口 徹  - 07/6/2(土) 19:56 -
  
ペロポネソス半島その8 パトラ〜ピルゴス

前回貨物牽引の大型DLが面白くもなんともないと記したら、面白いかどうかは読者が決める。画像は1コマでも出すべしとのお小言が。出しますよ、出しゃいいんでしょ。

これはアルコ製の電気式で、A-9100型と称するらしい。重連で貨車は全部タンカーであった。どうだ、面白くも何ともないだろうが。

なお書き忘れたが、ディアコフト―カラブリタ間750mmラック登山軽便鉄道線の電気式ディーゼルカーは、フランスはドコービル社製である。蒸機に代わって久しいためかなりのお歳で、目下新鋭代替車両がテスト中とか。この夏には営業に入るのであろう。

3両編成で、中間車に発電プラントがあるのは旧車と同じだが、通常の車体で一部客室になっている。

港町パトラ駅構内にはとんでもない急カーブがある。そう狭い訳でもなく、ほんのひと時路上駐車したままの撮影で、理由を確かめるに到らなかった。

前回もご覧頂いたこの勇壮な3両編成ディーゼル列車は、かのガンツ社(現在はGnzs-MAVAG社=ハンガリー)1976年製の猛者で、形式は6450型。我々の常識からは到底軽便などというものではない。

次のB-B凸型DLは9400型という、日本=三菱製である。

ペロポネソス半島の北海岸に沿って、やがて南に下るとピルゴスに着く。この構内には廃車がどっさり居り、ミカド型蒸気機関車1両も赤錆姿で朽ち果てようとしていた。これはブレダ(イタリア)製7100型と思われる。

前頭エンドビームに2本立っているパイプは真空ブレーキのホースで、我国では半世紀以上前=太平洋戦争で姿を消した(最後まで使っていたのは小倉鉄道=蒸気動車のみ、中国鉄道)が、ヨーロッパではまだ少数派にはなったが健在である。


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【A9100型DL.jpg : 305.9KB】

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【パトラ駅の急曲線.jpg : 390.6KB】

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【日本製のDL.jpg : 388.0KB】

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【赤錆のミカド機.jpg : 191.3KB】

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【7100型ミカド機.jpg : 117.7KB】
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