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ギリシャ本土=ピレウス、アテネ
アテネとピレウスは、例えば岡山とかつての宇野港、あるいは広島と宇品港のような関係だが、標準軌間線はアテネが終点、メーターゲージ線と地下鉄がピレウスまで延びている。途中には蒸機やワゴンリ?のような優等客車も見られた。
4枚欲張った左上はインターシティ用6500型3連DC。何回もご覧頂いた赤と青の2連6520型と同じくMAN製である。右上の凸型DLは三菱三原製9400型。
右下は手荷物車の一部だが、3ヶ所にご注目を。1.軸箱から回転を引き出すのは我国では速度計ぐらいだが、これは車軸発電機の動力取り出しで、発電機も台車の外にあり、シャフトは気動車の駆動軸ほどもある。
2.扉横の通風穴のついた小扉は何だと思し召す? 黄色に黒のピクトグラムはどうやら犬のようだ。これは乗客が携帯した犬を乗せる(閉じ込める?)スペースらしい。日本の犬なら恐らく淋しがり、怖がってキャンキャン泣き続けるんじゃないか。
3.右上の窓は次の写真の方が分かりやすいが、車掌用のサイドキューポラー。日本でも遥か明治時代の2軸(当然木製)車の一部にサイドキューポラーつきの車掌車があったが。
次の手荷物車の真ん中の窓が何やら煤けているのは、ストーブの煙突か。
アテネからの地下鉄ピレウス終点は屋根が高いドームで、この駅に限らずことごとく綺麗でスマートで管理も行き届き、オリンピックを控え、意気上がる国の息吹が伝わってくる。手前の橙色小箱は乗車券のキャンセラー。
次は公園に美しく復元保存された地下鉄旧木製車。但し床下にはホームレスが大きな犬と寝ていたが。
軸箱間に渡した木の横棒に取り付けた集電シューはどこの国も同じだが、その台車がお馴染みのブリル27MCBである。
われわれ2人はこの日「鉄気」を脱し、朝からパルテノン神殿やらミトロポリ大聖堂やらと観光三昧?で歩き回り、ピレウスでタベルナを散々探しまわった。やっと中心部をかなり離れ、およそ観光客など寄り付かない一角に地元民で賑わう1軒を発見。
他の客が食べているものを見「あれとあれ」と手まねで注文、熱々の小魚と小エビの空揚げが涙の出るほどうまかった。山盛りグリーンサラダとポテトフライ、勿論ビールをお変わり、2人で6,350ドラクマ(1人1,000円強)。普段なら1.5人前のところ極度の空腹で2人前とったが、食べ切れなかったのが心残りだった。この日の歩行は2万歩を遥かに超えていた。
【ピレウス駅で2.jpg : 323.8KB】
【ピレウス駅で3.jpg : 123.9KB】
【地下鉄ピレウス終点.jpg : 215.1KB】
【地下鉄保存木製車.jpg : 176.3KB】
【ブリルMCB台車.jpg : 139.3KB】
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