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この間、当会のFさんから便りがありました。『最近、友人から古い年代のフィルムを預かった』そうです。フィルムメーカーは例のところですが『酢酸臭が全くなく、カーリングもない』そうです。現像処理が大変によくできていたのもカーリング防止の一因ではないかとの考察でした。
確かにそのとおりでして、フィルムの永久保存に必要な要素はフィルムの材質、
現像処理条件と保存環境条件の三つといわれています。
カーリングの有無が年代的に区分でき、カーリングする部類の私のストック中にも、なぜか全くカーリングを起こしていないフィルムが5本あります。昭和36年3月に、乙訓の老人から買い与えられたN-SSで、四国の電車を撮影しました。残念ながらフィルムケースに現像所のネームがありません。記憶も不確かです。
このようにカーリングのひどい1965年以前の中にも、ちゃんとしたものもあるの
です。また、同じ現像所のものにも1965年以前と以後でカーリングに差があったり
もします。現象は複雑です。そして、いま一つ面白くないのは、この話が現象論に
終始して、少しも理論的に説明できないからです。塩ビやウレタン製のフィルムなら少しは経験ある筆者にとりもどかしい限りです。
そして、今日もまたフィルム数コマをデジタル化しました。ちょうど今話題の福
島の福島電鉄飯坂東線の社内風景を2枚、第2ホームページにアップしました。
これらも配合剤析出のもので修復の上スキャンしました。よかったらご覧ください。URLは下記です。
http://tsurukame.tyabo.com/
また添付写真は、昭和36年8月23日の福島駅です。これも修復の上スキャンしたものです。
【02702.jpg : 115.3KB】
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