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何を隠そう、私は塗料メーカーに勤める身、最近の塗料の現状についてお話します。
塗料は車輌や鉄橋、建物などの構造物を保護するのが第一の目的です。その目的を達成するために戦前から、石油樹脂を使ってフォーミュレートした製品を用途別に販売しています。構造物の保護のため、人体や環境に良くないことは分かっていても経済的・技術的問題があってさまざまな物質を入れていた経緯があります。
しかし1998年地球温暖化を検討する京都議定書が発効する頃から、メーカー各社は真剣に塗料の無鉛化・非溶剤化・より安全な材料への切り替えを進めています。ただし技術的な問題はクリアできても、価格面で折り合いをつけることは難しく(わが社のメイン商材である路面表示用=道路の白線・黄線の場合、黄色の鉛を代替顔料にして、設計単価が約3倍になります)また、昨今の原油価格上昇を受けて、経営が苦しいのが現状です。
因みにホームセンターや金物店で販売している家庭塗料は、水性化の比率が一段と高くなり、鉛の入っているものは皆無ですので安心してお使いください!
最後にメーカー団体 日本塗料工業会のHPです。http://www.toryo.or.jp/
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