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【1493】おじん2人ヨーロッパ軽便 その22-8
 湯口 徹  - 08/7/30(水) 10:17 -
  
IL TRENINO VERDE サルディーニャ島鉄道「緑の列車」ボサとアルゲーロ

毎度ながら前後して申し訳ないが、マコメール(中央右)を中心とした地形を説明しておく。画面をクリック拡大してご覧あれ。

マコメールを東北に迂回して上下に伸びる赤い線は高規格の高速道路131号線。それに東から接す129号線は前回まで記したヌオロからの、若干規格が落ちる自動車専用道路だが、131号との接続後黄色(普通の道路)になり、マコメールの町に達し、西へ抜ける。

小さな赤丸に記された数字が海抜で、マコメールの入口が534m。高速131号のマコメール南方インターチェンジが394m、北へ行くほど高くなるが684mが峠になる。標準軌間の国鉄線がマコメール手前で大きく迂回し高度を稼いでいるのが分かろう。

マコメールを抜けた129号線は西海岸のボサへ向かい、この間950mmの「緑の列車」線が結構曲がって高度を下げ続けるが、海岸近くになってただ事でない高度差になる。地図では実線から破線(運休中)になるが、我々が訪ねた時点では運行していなかった。パンフレット(幸い英文)には運賃だけが記載され、マコメールから片道8.5ユーロ、往復11ユーロと、完全に観光値段である。

我々は車で通っただけで、道路も当然狭く村落を縫って曲がり続け、景色を見ていると危険だから程ほどにせにゃならんが、よくもこんな地形にいかに軽便とはいえ鉄道を敷く気になったものである。この線を蒸機が上り、下ったのだ。

やっと下り立ったボサは川を挟んで両側に展開するリゾート地で、終点の手前のボサ・マリーナ駅(写真を撮る気もしなかった)から終点ボサまでの線路は撤去されている。そのボサに行ってみたら、駅舎と車両が立ち腐れていた。木製のボギー客車は片側通路のコンパートメントで、どうやら優等車らしく、座席は見る影もないがかつては絹張のようだった。

結局ここでは写真にならず、アルゲーロへ。海岸線沿いの道路が最短距離だが地図に<やその二重印が何箇所もあり、これは道路勾配が4〜7%、7〜12%を示す。このあたりメモをさぼって記憶が乏しい。

アルゲーロの旧市内で宿を探した一件は前に記した。950mm軌間「緑の列車」が大都市サッサリから伸びた終点駅は、町をかなり北に外れた、実に味気ないところにあって、写真にならないので2駅(距離は相当ある)離れたオルメダまで行く。乗降は結構多い。独特の信号用ブラケットが我々には珍しい。

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【マコメール地図.jpg : 343.8KB】

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【廃駅に廃客車.jpg : 320.4KB】

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【木製客車残骸.jpg : 335.5KB】

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【味気ない終点.jpg : 328.8KB】

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