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世間の良識に反旗を翻し悠然と昨秋創立された尻毛会（念のため申し上げるがシリゲでは
なく名鉄谷汲線にあるシッケから来ている）の春期研修会が桜満開の3月31日に近鉄北勢線、内部線、三岐鉄道を舞台に開催された。
会長の吉田氏と副会長の中林氏、有名作家の福田氏、一般会員の宮本氏、私・田野城、事
務局長の井原氏に阿下喜より参加の早川氏の7名である。早川氏は今時夜行を乗り継ぎや
ってきたという大時代的な古典的ファンである。その毒舌もかのオバマリトクを彷彿とさ
せる口調が健在であった。
北勢線の阿下喜より徒歩で三岐鉄道西藤原まで行くのだが事務局長の判断では1km15分と
のことだったが実際は急な坂をあえぎながら上がる(宮本氏）うえにどう考えても2kmは
あり途中で駆け足になると言う不始末をしでかし事務局長は辞表を提出する騒ぎになった
（会長の温情でもみ消した）。
四日市で「ひつまぶし定食」なるものを食してやっと生気を取り戻す。
しばしの休息の後内部線・八王子線に乗るが沿線は桜が満開夢のようなひとときであった
。名古屋に帰って最後の大仕事をしなければならない。大僧正・魚住和尚のご面接を受け
てありがたいお説教を拝聴するのである。名古屋の名刹・阿弥陀寺は空をつくような大伽
藍であった。大僧正から「鉄道趣味は人間形成の手段、間違ってもサボとり等やっては
ならぬ」とのありがたいお言葉を頂き一部の人は身を震わせていた。
会長の「新大阪止まりで途中無停車のひかりで帰る!」の一声を乗せながら一路京都へと
向かった。次回は秋頃に名鉄の端っこへ行くそうだ。ご期待を!
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