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C.F.de Chamonix au Montenvers =CM
フランスであるシャモニーでスイスパスの効力が切れるが、ここから町を少し行くとシャモニー・モンタンヴェール鉄道が発している。5.2kmのメーターゲージだが、電圧が10,500V50ヘルツ交流で、最急勾配が220‰、全線シュトルプ式ラックだから平坦な駅構内、それに続く踏切も当然ラックである。冬季は運休の由。
ラック軌条上面はレール踏面より少し高くしてあるのが普通だから、その踏切区間も通常の軌間内舗装がやや山形というか、緩い屋根型になって人車の通行を妨げないようにしてある。
これもスイスパスやユーレイルパスが利かない完全な登山鉄道で、1,914mの Montenvers 展望台までおよそ800m程をひたすらよじ登る。1907年開通した時は蒸機で、その1両が駅前に勾配線を上る姿で展示してある。
一見1B1だが、両端=先・従輪と思しきはガイド車輪、動輪と思しきはクランクで、レールから浮いていて当然フランジがない。台枠内側に駆動とブレーキのピニオンギヤが沢山見え、2個のラックピニオンがシュトルプ式ラックレールに噛み合っている。キャブの前火室上の四角い箱は燃料=オイルタンクか。
赤い電車は洒落て綺麗だが、以前に記したBVB上部線と同じく、正規の乗車券を持って改札を通らない限り絶対に駅内に入れてくれず、仕方なくここでも柵の外からの撮影になる。電動車は所定の床下クリアランスが絶対に必要で、架線が高いからかパンタが車体に比しやたら大きい。押し上げられるクハは車輪径が小さく、床高がぐんと低いのが面白い。
【ラック蒸機.jpg : 340.4KB】
【CM1.jpg : 328.9KB】
【CM2.jpg : 333.1KB】
【CM3.jpg : 316.5KB】
【CM4.jpg : 323.5KB】
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