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[1221]藤本哲男氏から、拙著「日本の蒸気動車(下)」17頁中国鉄道キハ1キャプションに「省電は?」と書いた右端に写り込んだ車輌について、中国キハニ140では、とのご指摘が。エエッ!と改めて見直すと、何と台車が菱枠ではないか。
ため息と共に冷汗滝の如く。何たる無様か。この写真は鉄道ファン編集長だった宮田寛之氏から頂戴したものだが、蒸気動車は何度かルーペで見ながら、右の車輌は一見して省電であろう。恐らく撮影は吹田工場?かと思い込んで検討もしないまま。
開け放たれた前扉の向うにもう1個扉が見える。お恥ずかしいなんてもんじゃない。侍なら切腹物の大ポカである。幸か不幸か湯口一族は大昔が猿は共通していても、由緒や経歴など不確かな百姓→平民だが。
とまあ恥じ入るばかり。改めてルーペを当てると、彼の車輌は車体裾リベットが2列で、加藤車輛製作所製であることは間違いないが、キハ140とは特定しにくい。キハニ110も同様だからだが、それにしても一言もない。最近山ほどあるTVでの責任者お詫び会見並みに、深く頭を下げるのみである。
それにしても思い込みは恐ろしい。小生元来の粗忽は自覚しているが、正直これほどとは思わなかった。他山の石どころではない。藤本氏よ、よくぞご指摘下さった。かいた恥はそそぎようがないが、今後再びかような大ポカ(小ポカは別にして)をしないよう努めます。
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