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MOB=モントルー・オベールラン・ベルノア鉄道+ZB=チェントラル鉄道その3
先回入れるべきチェントラル鉄道の電車が一コマあふれてしまい、今回に持ち越した。方向幕にマイリンゲンとあり、インターラーケンからルッツェルンへ1/3ぐらい、線形がスイッチバックになっているところまでのローカル運用である。
ずっと以前ドイツのメーターゲージ保存鉄道で、凸型のバッテリー機関車のような、それでいて客室がある不思議な電池電車をご紹介したことがある。その車輌の出所がマイリンゲンから発する私鉄だった。
さて肝心のMOBだが、いささか古いというか、如何にもスイスらしい電車や客車も健在である。スイス名物だった手荷物・小荷物扱い(俗にいうチッキ)は、現在では残念ながら昔日の面影がなく、幹線かつ大駅相互のみ、それも早朝に預けて最短3日かかるとあって、利用価値はほぼなくなった。恐らくはトラック輸送に切り替わっているのではないか。
携行自転車は自分で積めるが、それも古い車輌か客車なら専用の場所がある。手荷物室がない新しい車輌=例えば金色客車や低床電車ではそれも無理なのだろう。
陸橋を下から見上げたシーンはモントルーからツヴァイジンメン寄り約2/3ぐらいの、高級リゾート地グシュタットで。天気が悪く、ついフイルムカメラの習性で露出を多めにしたが、デジタルカメラではかえって修正が難しいことを思い知った。
駅に電車が止まり、左側にバスがいるのもグシュタット駅で、改札・集札制度がないヨーロッパ、その中でもスイス特有ともいうべき駅風景である。このようなシステムだと、列車=バスの乗り継ぎが如何にも容易である。
JR北海道が熱中しているDMV(デュアルモード・ヴィークル)の導入を目論む自治体も少なくないが、定員20人程度が限度では、採算ベースに乗せるのは困難だろう。確かに乗換えなしが便利に違いないが、コロンブス的発想転換=鉄道とバスの乗換えを如何に便利・容易にするかの工夫が、なぜ日本ではなされないの不思議で仕方がない。
【チェントラル鉄道3.jpg : 195.7KB】
【グシュタットで.jpg : 193.7KB】
【グシュタット.jpg : 198.4KB】
【いかにもスイスの電車.jpg : 195.4KB】
【MOB非貫通車.jpg : 197.2KB】
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